私の元彼を探してください【名探偵コナン】

依頼31 ページ38

何コールなったのだろうか



出る気配はなかった






｢はぁ……｣




ダメだったのかな約束だけして破るのかなぁ






そう思った瞬間コール音が消え電話口に誰かがいることが分かった







｢…………もしもし｣






｢もしもし｣






それは確かに零の声だった






｢桜庭Aです。わかるかな？｣





｢あぁわかる俺が誰だかも言った方がいいか？｣





｢いや大丈夫だよ 探偵まで使って連絡を取ろうとしてごめん、復縁を望んだり住所特定したいわけじゃないから安心して欲しい、この電話が終わったらもう二度と関わらないで忘れるって約束するから｣






｢あぁ それでどうした？｣







息を深く吸った 視線を感じ安室さんを見ると心配そうにこちらを見ていた






｢お願いがあるんだよ 6年前私にきちんと伝えてなかったことを伝えて｣






｢…………｣





そう伝えれば黙られてしまった ただ一言4文字だけでもいいそれを聞けたら吹っ切れる気がする





｢それを聞いてどうするんだ？｣




｢どうする？ちゃんと零が私に別れを告げなかったから別れようっていって欲しいだけだよ 着信拒否するくらいならそう伝えてくれればいい｣





｢わかった 別れようA｣



一瞬だったまさかこんなに一瞬で終わるとは思ってなかった 多少何か零が何か言ってくれるんではないかと心どこかでは期待していた


そりゃそうだよね 6年も前の話零のことだ結婚して子供が居るかもしれない

そんなこと考えてなかった


自分はなんて愚かなんだろう 過去に囚われて別れを告げて貰えるまでそれに気づけなかった





｢ありがとう 大好きだったよ零付き合えてた期間本当に幸せだった ありがとうさようなら｣




もう零の声を聞きたくなかった私は早口で伝え静かに電話を切った

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