私の元彼を探してください【名探偵コナン】

依頼8 ページ10

水をかけてしまった





『はぁ…はぁ……』





改めて冷静になるとこの人は何もしてないし、私の事を助けてくれようとしているのに自分は何をしているんだと罪悪感がふつふつと湧いてでる




『ご、ごめんなさい』





目を見れなくなって頭を下げる





「僕は大丈夫ですよ。何か不快な事をしてしまったようですし」





そう言って彼はポタポタと水滴を垂らしながらまた微笑んだ





店員さんがタオルを持ってきてくれ安室さんは頭を拭き始めた




『やっぱり依頼取り消します。もういいです』




そう呟くと安室さんは私の頬を撫でた




「なら、なんで泣いているんですか？」



私は無意識に泣いていた





何故泣いているのか自分でもわからない



この人に水をかけた罪悪感なのか

もう零を探さなくて良いと言ってしまった自分になのか


それとも 謝る前に安室さんと目が合ったら際の目が零そのものだった事なのか






この人(安室透)が降谷零であるわけないと否定しても




心の中では本当は零が私にドッキリを仕掛けているだけじゃないのかとどんどん考えこんでしまう







『れ……いｯ 逢いたいよ……』



涙はどんどん溢れ出した



私が泣き止むまで安室さんはずっと私の事を哀しそうに見つめていた

作者より コメント返信 読まなくても可→←依頼7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す