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コンビニにつくとかなり人は少なく、ざっと見た感じ客は2、3人程度しかいなかった


僕は真っ先にレジの死角のとこにある弁当スペースのところへ向かった


こんなに種類あるんだ、と心の中で少し感動していると



八木原さん?と聞き覚えのある声で名前を呼ばれた


振り返ると今1番と言っても過言ではないくらい会いたくなかった男が立っていた




八「猪狩さん、」

sy「あ、名前覚えててくれたんだ」
「嬉しい」




猪狩さんの顔を見るとあの日の出来事がフラッシュバックする


それと同時に若干の恐怖を感じ手に持っていた財布を抱えるように胸の前で持った




sy「八木原さんもよくここ来られるんすか?」

八「…まぁ、はい」
「ここ家から1番近いんで」

sy「ふーん、八木原さん家ここら辺なんだ」

八「…あー…一応」




いいこと知った、というように不敵な笑みを浮かべた猪狩さんの表情を見て少し後悔した


これ以上自分でボロを出さないよう早めに立ち去らなきゃ




八「…あーじゃあ僕はここら辺で」




僕がさよなら、と軽く一礼してそこから立ち去ろうと体ごと振り向いた時


あの時みたいに男らしい手でまた腕を引っ張られた


引っ張られた反動で財布は僕の手から落ち猪狩さんと自分の身体が密着する




sy「逃げようとしないでよ」

八「っ、いや別に逃げようとしたわけじゃ、」

sy「じゃあまだ俺といたいってこと?」

八「それは、」

sy「やっぱ逃げようとしたんじゃないっすか」
「分かりやすすぎ」




そう言って鼻で笑った猪狩さんは弁当スペースのすぐ横にあった飲み物ケースの扉に僕の背中を押し当てた


猪狩さんがケースの扉に肘をつき距離を詰めてくる




sy「前できなかったから今やらせてください」

八「…え?…んっ、」




不意打ちをつかれ呆気なく唇を奪われた


あの時と同じように猪狩さんを押し返す




八「ちょ、」

sy「ふは、すいません。我慢できなくて」
「でも」




また腕を引かれ耳元に猪狩さんと唇が近づく




sy「可愛かったですよ、大輝くん」




わざとらしく僕の名前を強調させて言う猪狩さん


僕の腕を離しそれじゃ、と言いながら手をひらひらさせコンビニを出ていった


その後ろ姿を目で追いながら床に落ちた財布を拾い僕はまた抱えるようにそれを胸の前で持った









fin.

お風呂/ハイハイmzyt→←あの時の/ハイハイsyyt(猪狩×八木原)



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できれば無罪(プロフ) - 好きって言ってとてもよかったです( ; ; )可能でしたら忍でoraoのお話書いてもらうことは可能でしょうか? (2021年4月6日 3時) (レス) id: bb0786e4aa (このIDを非表示/違反報告)
蜻蛉トンボ(プロフ) - 点滴さん» リクエストして頂いたお話投稿させて頂きました!どちらのシュチュも尊……書きながら尊死してました() (2021年2月9日 0時) (レス) id: 9229141df0 (このIDを非表示/違反報告)
蜻蛉トンボ(プロフ) - みゆさん» 素敵なお話だなんて……感謝感激(号泣)みゆ様のお求めならばこれからも少しずつ2人の関係性発展させちゃおうかな…ヌフフ() (2021年2月8日 23時) (レス) id: 9229141df0 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - 続き〜((o(^∇^)o))嬉し〜です!会いたくなく恐怖されるいガり君完全に嫌われてますね〜(笑)頑張ってsy !猛アタックだ〜!!プチ連載希望したいくらいステキなお話です! (2021年2月8日 20時) (レス) id: f4444a8b55 (このIDを非表示/違反報告)
蜻蛉トンボ(プロフ) - 点滴さん» リクエストありがとうございます!丁度ネタ切れだったので助かりました()お風呂場でのイチャイチャ…尊い…はしみずぅぅうう!!2つとも承知しました!しばしお待ちください( ..)" (2021年2月7日 19時) (レス) id: 9229141df0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蜻蛉トンボ | 作成日時:2021年1月11日 3時

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