バスケ嫌いなバスケの天才part2 (ページ8)

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高校編・第6話ページ8

黒子と白鬼院の間には微妙な空気が流れていた。

黒子「どうして･･･アメリカに行ってしまったんですか。」

黒子は真っ直ぐ白鬼院を見て言った。

『理由は三つあるが今は1つしか言えない。足の手術だ。昔事故って筋やら色々痛めたんだ。今回、治療をしに行かなかったら僕は二度と走れない･･･もしくは、歩けなくなってた。』

白鬼院も目を逸らしたりしなかった。

ただ、黒子をしっかり目で捉えていた。

黒子「･･･！！そうだったんですね･･･では、何も言わずにアメリカに行ったのは何故ですか。」

『･･･何となく。みんなに言ったら、本当はアメリカなんて行きたくないって言いそうだったしな。』

黒子は少し悲しげな色を目に浮かべた。

黒子「それでも･･･僕は言って欲しかったです…」

『･･･ごめん。』

何故言って欲しかったのか白鬼院には見当もつかなかったが、黒子を見てると何となく謝ってしまった。

黒子「･･･許しません。僕の嫁になるなら許してあげてもいいです。」

『え、じゃあ許さなくていい←』

黒子「嘘です！許します！微妙に引かないでください！！」

『やった。眠い』

黒子「話繋がってないです。Aくん。」

またほんわかとした空気が戻ったため、二人は体育館へ戻った。

相田「あら？もう仲直りできたの？」

黒子「別に喧嘩してません。」

『眠い』

相田「まあいいわ！二人とも！練習入って！」

黒子「はい。」

『布団に入りたい。』

相田「Aくんも入ってくれるかしら？」

『眠い』

黒子「うん。という事で言いですよね。監督、Aくんは入るそうです。」

『え、やだ。』

相田「ん～･･･まあ、いいわ！とりあえず、シャツ脱いでくれるかしら？」

『え、寒い』

相田「真夏だわ。怒」

『あ、はい。』

相田の圧力に負け(と言っても面倒だったから)シャツを脱ぐ事にした。

『あ、読み取る眼、持ってるのか。でも･･･残念だな･･･』

白鬼院はポツリと呟いた

相田「！？何、コレ･･･！！」

日向「どーした？監督」

相田は白鬼院の体を見て、何も読み取る事が出来なかったのだ。

相田「今のレベルも柔軟性さえも･･･何も見えない･･･！？伸び代も今の実力も全然分からない･･･！！こんな事があるの！？」

『ちょっと色々、”特殊”なんだ。この体は』

そう言ってシャツを着た。