バスケ嫌いなバスケの天才part2 (ページ23)

今日:19 hit、昨日:0 hit、合計:54,118 hit

高校編・第18話ページ23

夕方からの練習はめんどくさいので、ステージの所で寝ていたA。

体が動きやすくなったみんなは一生懸命練習に取り組んでいた。

休憩に入り、Aに声をかけたのは黒子だった。

黒子「Aくん、今日は来てくれてありがとうございます。」

『ん。強くなったね、テツ”は”。』

黒子「･･･それは、みんなは違う。という事ですか？」

『まーそうなるかなー。あ、あと･･･今のテツのバスケスタイルは、変えちゃダメだと思うよ。』

黒子は首をかしげた

黒子「どういう事ですか？」

『新しいテツのバスケ･･･そうだな。テツなりのシュートとか、多分できるようになると思うんだ。でも、それが出来てしまったら、』

──テツは影ですら無くなる。

黒子はなんとも言えない表情をした。

黒子「それは、忠告･･･ですか？」

『ん、そうだね。目指すなら何も言わないけど。あと僕、洛山に行く事になった。』

急に話が変わりテツも戸惑ったがすぐにハッとする

黒子「誠凛に来てくれないんですか･･･！？」

『最初は誠凛にしようかなって思ってたけどな。それに･･･今の征は、みんなの知ってる征じゃないだろ？僕ならなんとかできるかもだし』

相田「ちょっと黒子くん！休憩終わりよ！練習入って！」

監督の言葉により、話はそこまでとなった。

Aはふとみんなの練習を見ていた。

やっぱりな･･･。こういうのが、”応援したくなるチーム”、か。

それより･･･あの火神とかいう奴、今の実力はイマイチだけど、よく飛ぶヤツだな･･･

Aはステージから降り、火神に近づいた。

火神「あ？なんか用か？」

『･･･あんた、プレーは荒削りなとことか脳が足りないとこあるけど、少しはマシなやつだな。』

そう言われた火神は眉間にシワを寄せあからさまに嫌そうな顔をした。

火神「は？どーゆーことだよ。」

Aは面倒くさそうな顔のまま答えた。

『はぁ･･･察せよ。相手してやるっつー事。』

すると、体育館内がザワついた。

相田「ほ、ほんと！？」

『まぁ･･･”これは勝負にすらならない勝負”だがな。』

火神vs.白鬼院で、1on1が始まり、みんながそれを見届けていた。

その結果に、みんなは息を飲んだ。

結果は────