バスケ嫌いなバスケの天才part2 (ページ21)

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高校編・第16話ページ21

学校についてから聞いた。

どうやら皆は電車で行くらしい。

そして何故か相田(父)もいた。

相田(父)「！？A！久しぶりじゃねーか！」

そう言って僕の首に腕を回してきてこけそうになった。

『うわっ･･･久しぶり。』

ミニバスにいた頃、たまに相手をしてくれた人だ。

相田(父)「おい、お前ら！さっさと行け！俺とりこたんとAは車で行くから。」

『は！？女と一緒の車とか自殺だよ！』

すかさずツッコむと、耳元に囁かれた。

相田(父)「電車だと人多いし女も多いぞ」

そういえば洛山行った時も電車辛かったな･･･と思い出す。

『車で頼む･･･』

相田(父)「そう来ないとな！よし！車乗れ！」

相田と相田(父)と僕は車に乗りこんで、海へ向かった。

相田「そういえば！今日の練習ってAくんも混ざるの？プレー！見てみたいんだけど！」

A君の試合映像、昔のしかなくて画質悪いのよねー、といった。

相田(父)「何！？バスケできるようになったのか！？」

『あー･･･気分次第かな。めんどいし、』

──僕がいると、みんながバスケを嫌いになるから。

そう言うと、相田(父)は黙ってしまった。

この人は僕の過去を知っている。

相田(父)「･･･あんまり、無理するじゃねーぞ」

『何をだよ』←

主語ないとわかんねーよ←

相田「･･･？どういう事？」

僕は車の窓を見ながら思った。

そっか、知らないんだこの人は。
バスケがつまらないものってことを。
上手くなりたくて練習したら強くなってしまった。
強くなってしまったら相手がいなくなった。
周りからは非難された。

そんな事、知らないよな。

相田(父)「お前は考えすぎだ馬鹿野郎。まだ子供なんだ。そんなに考え込む事でもねぇ。ただ楽しんでりゃいいんだよ。」

運転しながらこちら(後ろ)を見る相田(父)･･･

『なんでもいいから前向けよ』

バカだろ、お前の方←

それともアホか？アホだな？よしアホだ←

そう思っているとブレーキがかけられた相田が来るから降りた。

相田「うん、時間ピッタリ！みんないるわね？」

と、周囲を見渡す。

相田(父)「じゃあリコ、あとコレをあそこに置いときゃいいんだな」

と、テキトーに会話してたので僕も仕方なく降りた。

なんか手伝いしてって言われたらめんどーじゃん←