バスケ嫌いなバスケの天才part2 (ページ11)

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高校編・第9話ページ11

次の日･･･────

洛山へ行くために早めに家を出た白鬼院は、赤司に何と言い訳しようか考えていた。

あの征の事だ。僕がスマホぶっ壊したの知らずに連絡入れて来てそうだな･･･と。

(素直に壊したって言ったら許してくれるかな。ってか･･･そもそも連絡くれてるとも限らないけど･･･)

京都について洛山へ向かった。

洛山は京都駅から近かったが、足が重くて予定より時間がかかっていた。

洛山の体育館に直接来いと洛山バスケ部監督に言われた為、真っ直ぐに体育館へ向かった。

監督「お、来たか白鬼院。久しぶりだな。」

海常や誠凛、洛山にまで楽々来れた理由は、単純明快でこの監督たちや学校関係者と知り合いだから。

『うん。監督って呼んだ方がいい？ダメでも呼ぶけど。』

監督「構わない。選手達に挨拶してくれるか？」

白鬼院はコクっと頷いて監督の後に付いて行った。

葉山「あれー？カントクー？その子誰？あ！女の子！？可愛いね！名前は！？」

監督の後ろにいた白鬼院にいち早く気づいたのは葉山小太郎だった。

『･･････(可愛くねーし女でもねーよ･･･)』

察しろと言わんばかりのジトっとした目に葉山は気付かず首を傾げた。

赤司「小太郎！何をやっている！早く練習を･･････。･･･！！A･･･？」

葉山の後から声をかけた赤司も白鬼院に気付いて驚いていた。

『やぁ、征。久しぶりだな。』

実渕「え、え！？この女の子、征ちゃんの知り合い！？」

実渕は驚いて声を上げた。

そして白鬼院の不満は増えていった。

『征ちゃんって何なんだ。馴れ馴れしすぎだろ。ってか、僕は女じゃない。』

赤司「嫉妬かい？ふふ、可愛い奴め」

みんな(((え･･･？赤司が壊れた･･･？)))

赤司のキャラ崩壊で、白鬼院が”僕は女じゃない”と言ったところは誰にも聞こえていなかった。

赤司「･･･所で、何故ここに？」

『んー･･･高校見学？どこの高校行こっかなーって』

まだ行く高校を決めてはいないが、今の候補は洛山か誠凛だった。

赤司「選ぶも何も僕を一人にしたんだ。僕のそばに居るのは当然だろう。迷うこと無く洛山に来い。」

『あ、ハイ。』

そう言うと白鬼院は赤司に近づいて目を合わせた。

『やっぱり、入れ替わってるのか。』

見透かされたように言われた赤司は、暫く何も言えずにいた。