06.獅子の騎士 ページ7
「サーヴァント・ライダー、ユーウェイン。召喚に応じ参上しました」
現界を果たし、始めに目にしたのは2人の人間だった。
1人は私の前に立つ、黒髪の少年。
その赤い瞳は、少しの驚きと安堵を携えて私を見つめている。
もう1人は、少年の背後に控えた中年の男。
冷然とした雰囲気を持つ男性は、少年とは違い、厳しい視線をこちらに送っていた。
……状況から見て、魔法陣の前に立つ少年が私のマスターだろうか?
「アナタが私のマスターである、とお見受けしてよろしいでしょうか?」
少年に尋ねれば、彼はこくりと頷いた。
ああ、良かった。穏やかそうな方だ。
……いや、どのようなマスターであれ、真摯に仕えることは違わないのだけど。
それでも、良好な関係を築けそうなのはありがたい。
聖杯戦争を勝ち抜くためには、サーヴァントとマスターの信頼関係が大切だと、私は思っている。
「これより我が身はアナタの剣となり、盾となりましょう。必ずや、アナタに勝利を」
私は微笑み、マスターにひざまずいて首を垂れた。
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娜藍(プロフ) - 終わりました (2017年10月1日 3時) (レス) id: ca78637e54 (このIDを非表示/違反報告)
娜藍(プロフ) - 更新が被ったらしいので、また更新しますね。 (2017年10月1日 3時) (レス) id: ca78637e54 (このIDを非表示/違反報告)
虎トラ(プロフ) - 編集終わりました (2017年9月30日 23時) (レス) id: da57c3114b (このIDを非表示/違反報告)
娜藍(プロフ) - 更新終わりました (2017年9月30日 22時) (レス) id: ca78637e54 (このIDを非表示/違反報告)
虎トラ(プロフ) - 編集します (2017年9月30日 22時) (レス) id: da57c3114b (このIDを非表示/違反報告)
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