Fate/Chronostasis (ページ13)

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12.私が戦場に赴く理由ページ13

　
ぶっちゃけ言えば、私という存在はそこら辺に居る人となんら変わらない
普通に勉に励み、普通に色んな事を経験して。

それが今はどうであろう。
神秘に不可抗力で触れてしまった。
こんな力、元より求めていない。

欲しくない、こんな神秘(ちから)を捨ててしまいたかった。
捨てることが出来ない、私は一体なんだというが……。

だから私は、この力をずっと使わずにいた。
……訂正、自分の父に色々やらされて使ってた。
だが、その父は死んだ。何が起きたかは言わないが。

とまあ、こんなとこか。
そして私は今─────

「ヨーロッパに赴いて、元凶を排除しに来たっていうねぇ……。魔術関係なんかに巻き込まれるかーって影で宣言したのになー」

結局は、自分の力を使わなきゃいけない厄介事に首突っ込んでるんだけどさぁ……
ていうか、これを終わらせないと学校にも行けないし、時間止まったままだし。
……いや、別に自分が死にに行く必要ないって思ったことあるよ？
でもさあ、それで失敗したら意味なくない？
…………新米魔術師が何偉そうなこと言ってんだ、だよねェ。さーせん。

で、聖杯ぶっ壊せば万事解決～！って訳ですが……
これ、父が残した聖杯戦争の概念とまるっきし違う方向なんだよなぁ…
そこがちょっと不安要素、だけど。

ん？私が戦場に赴く理由？
決まってるでしょ。

「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ────！」

使い魔(サーヴァント)喚んで、厄介要素排除だよ。排除。
それが終われば、私は晴れて自由の身だ。