緑の座4【ギンコ視点】 ページ5
話し込んでいて気付かなかった……Aがいない。
まぁそうそう俺から離れるようなやつじゃないし、大丈夫か。
シンラも寝たし、厠に行ってから俺ももう寝よう。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
しかしだだっ広い家だなぁ、古いし。
こんなとこよく1人で……。
「＿＿＿？」
？「＿＿＿。」
Aの声……。
あいつ誰かと喋ってんのか？
「＿＿＿＿！」
？「＿＿ｯ！」
……あっちか。
「じゃぁ恋ってどんなk((？「ｯ！」えっ」
ギン「よぉ」
今なんか隠れたな。
「ギンコ……」
ギン「お前何してたんだ？」
「別にぃ、ただ蟲と話してただけだよ。」
ギン「蟲ねぇ………ん？」
Aの足元で何かキラリと光った気がした。
ギン「……ちょっと足退けてくれ。」
「？どうした？」
ギン「なんだこれ、半欠けの盃…。ほぅ、綺麗な緑色だなぁ、どこにあったんだ？これ。」
こいつが拾ってきたのか…？
ついにこいつにも興味が湧くものが……。
「それは………;」
ギン「お前が拾ってきた……ってわけじゃ無さそうだな。」
「………;」
………これは聞き出す必要がある。
ギン「お前、何を隠している。」
「別に…なにも……」
ギン「じゃぁ、これの持ち主は？」
「……し、知ら…ない……。」
ギン「嘘だな。」
「うぅ……ｯ;」
ギン「嘘つくのが下手クソなんだよお前は。で？この持ち主は？」
「し、知らない…！」
ギン「もう嘘ってことはバレてんだよ、何を隠す必要がある？」
「知らない……」
ギン「……」
こりゃぁ口論になりそうだ……。
それからしばらくこの会話は続いた。
予想はしていたが、こいつは知らないの一点張り。
流石の俺もそろそろ痺れを切らしてきた。
ギン「さっさと話せ ！」
「知らないものは知らない！！！」
ギン「話せ！！」
「嫌だ！！」
ギン「〜〜ｯ！！」
俺の中で何かが切れた。
ギン「いい加減にしろ！！！こっちは持ち主聞いてるだけだぞ！！」
「嫌だ！！！」
こいつ…今度は嫌だの一点張りをするつもりか…ｯｯ
なんだって何百年も生きてるくせにこいつはこうもガキなんだよ…ｯ
しかも涙目、そこまでして話したくないって絶対なんかあんだろ…
ギン「ｯだから＿＿＿((フワッ
突然、俺の横目に何かが写った。
「レンズ……」
・
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作者名：驟雨-ｼｭｳｳ- x他1人 | 作成日時：2019年3月17日 2時
