緑の座3【夢主視点】 ページ4
ギン「にしても…こんな人気のない所に一人で住んでんのか。」
シン「4年前に婆ちゃんが死んでからは……。婆ちゃんが、この家から出てはいけないって言ったから。」
なるほど、人里でその力を見せたら……
言われなくてもわかることだな。
にしてもいいお婆ちゃんだ、孫のために、死ぬまでずっとシンラを見守り続けたんだ。
……その婆ちゃん、この家にまだいるけど。
さっきっからずっと視線を感じているんだ。
あと匂い。
わかるんだよなぁ、同じ《蟲》だから……。
ギン「＿＿＿＿。」
シン「＿＿＿。」
……2人はなにやら話し込んでるみたいだし、自分はあのお婆ちゃんとお話をすることにしよう。
2人ともおやすみ＿＿＿＿。
そう心の中で挨拶をした。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
「で？」
レン「………お前、なにも変わっていないな。」
「そりゃぁなぁ……蟲だし。そういうレンズちゃんも相変わらず変わってないぞ？」
レン「理由がわかっているくせに…ｯ相変わらず嫌味ったらしい…！！」
「あっははは！！やっぱりからかい甲斐があるなぁレンズちゃんは。」
そういいながら頭を撫でた。
レン「触るな！！((ﾊﾟｼｯ」
あらら……払われちゃった。
「久しぶりに話でもしようよ。というか、そういうつもりで呼んだんだろ？」
レン「………」
それからいろいろな話しを聞いた。
友達と会話した時の話。
親と喧嘩した時の話。
嬉しかった時の話。
悲しかった時の話。
人を愛し、愛された時の話。
シンラが産まれた時の話。
そんな話を聞いた。
だがそれらはみな……
全て見守っている話＿＿＿＿＿。
ギンコなら、言わずとも救ってやるのか？
まぁ、あいつも何だかんだで良い奴だし、別にいっか。
そもそも自分が誰かに手を差し伸べるなんて行為、性に合わないんだよ。
誰かが
朽ちるもよし
誰かが
幸せになるもよし
誰かが
不幸になるもよし
誰かが
死ぬもよし
本当になにも興味なんてないんだ。
好き嫌いがどうとなんてない。
でも、好き嫌いがあまりない自分でも、一つだけ嫌なことがある。
仮を貸されたまま。
それが唯一、自分の嫌なこと……。
「＿＿＿じゃぁ恋ってどんなk((レン「ｯ！」
えっ」
突然レンズは隠れてしまった。
ギン「よぉ」
……全然気付かなかった
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作者名：驟雨-ｼｭｳｳ- x他1人 | 作成日時：2019年3月17日 2時
