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Noside
「…………遠すぎない？」
「事務所からほぼ真反対だったな」
「公共交通機関を使うからだよ♤」
「だって俺の家のにヒソカとクロロ乗せるの嫌なんだもん」
「俺だってお前らと密室は嫌だけどな？」
「酷いなぁ♤」
ブツブツと文句を言うのはイルミで、ヒソカは口調とは裏腹に笑顔、そしてクロロは不貞腐れたようにずかずかと歩いて行った。
「……というか、たった1人いなくなっただけで君達こんなに必死になれるんだね♧」
「俺は仕事の用があるからね」
「いや普通にAはいた方が楽しいだろ、いないよりは」
「だからそれが異常だって言ってるんだけど…◇」
ヒソカは、イルミとクロロは他人に興味の無い人間だと思っていたし、実際それは当たっている。イルミは家族以外、クロロは団員以外はどうなってもどうでもいいと思っている。
それが今や戦闘もできない男1人のために、自分の時間を使って一銭にもならない救出劇を行うというのだから面白くて仕方ない。
2人にとってそこまで大切に思われているAは、自分が思っているよりずっと価値があるのだと笑った。
ヒソカがそんなことをほくそ笑んでいる間にも、イルミは辛辣にクロロをあしらい、クロロはまた不貞腐れていたが。
「ここだな！」
「そうみたい、……まぁ予想はしてたけど簡単に入れそうにないな〜」
「そう？殺せばいいじゃない♧」
「……Aの実家なのに？」
「関係ある？」
「…………それもそうか」
「いや待て、ここで人を殺したらほら、Aに嫌がられるかもしれないだろ！！」
「じゃあクロロは殺すの無しで」
「良いんじゃない？そういう縛りプレイも◇」
「お前らもだ！！」
そう喚くクロロに、うんざりしたイルミは大きく溜息をついた。
「分かった、分かったから。うるさい面倒臭い」
「……まぁ貴方がそう言うならボクも了解♡」
気持ち悪いぞヒソカ。とクロロは眉間に皺を寄せてずかずかと門へ近付いた。
まだ建物の入口に立っただけだ。
「え、別行動なのか？」
「うん。だって連携なんて馬鹿馬鹿しい事出来ないじゃん。一緒にいるメリット無いし」
「じゃあ誰が1番早くAを見つけられるか勝負ってことで♧」
「良いなそれ！」
「1番には何があるの？」
「……それはAに決めて貰おう♡」
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ヴィンセント・ヴァンクール - とっても面白かったです！面白すぎて一気に読んでしまいました！！続き楽しみにお待ちしております╰(*´︶`*)╯♡ (11月17日 16時) (
レス) @page21 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
とらじ - 私の性癖にブッ刺さりまして…一気に読ませてもらいました！作者様のペースでいいので、続きをお待ちしております！ (2022年9月22日 20時) (レス) @page21 id: c8f94ad8bd (このIDを非表示/違反報告)
パンツ - じゅじゅき無くて泣きそうあああああああああああ (2022年7月17日 11時) (レス) @page21 id: 804c35253a (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン(プロフ) - 凄く面白いです！更新頑張ってください！ (2022年5月5日 6時) (レス) @page20 id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
リト - 待っていました！思っていたより最高のお話で、良かったです！これからも応援してます♪ (2022年4月4日 22時) (レス) @page18 id: 2df230b8f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山菜 | 作成日時：2022年3月8日 5時
