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Noside
「結局集まるんじゃん」
「だってAの事は心配だろ」
「どこにいるのか目星はついてるのかい？」
「んー…」
ぽちぽち、とイルミは何やら携帯の画面を見ている。それからパソコンを開いて地名を検索し始めた。
当然、ヒソカもクロロもそこにAがいると目星をつけているのかと思い問いただせば、
「え、知らない」
とだけ。
「お前本当にそういう所あるよな、」
「クロロに言われたくない」
「じゃあ何でイルミはその場所を調べてるのかな♧」
「だってここ、Aの実家っぽいんだもん」
なるほど。
ヒソカとクロロは口を閉じた。3人中2人が“実家”が身近なものでは無い為思いつきもしなかった。
イルミが“ここ”と指さしたのは
「その地域一帯を治める領主か……、これがAの実家？お金持ちじゃないか、中々広くて豪華な家だし」
「俺の家の方が広いし高い」
イルミの実家マウントを2人はスルーして話を続ける。それからクロロがある事に気が付いた。
「でもその家とA、ファミリーネームが違うぞ？」
Aのファミリーネームは“ルーカス”だが、領主の男は違う。1文字も被っていない事から文字った訳でも無いように感じる。
なら、どうしてこの男の家がAの実家だとイルミは言ったのか。
2人はイルミの言葉を待つ
「弟が調べたから」
とだけ告げるイルミ。
弟を信用しすぎ、と突っ込もうとしてやめた。イルミの前で家族の話をすること程、面倒な事はないからだ。
後に調べたところによると、ルーカスというのはその領地の中でもトップクラスの貴族。その娘が領主の男の元へ嫁入りしたのだという。
それならば合点がいく、つまりAのファミリーネームは母親から取ったという事なのだろう。
それをイルミから頼まれて即座に調べたのはミルキだった。
「目的地が決まったなら早く行こう◇」
「お前は俺と戦いたいだけだろ」
「そんな事ないよ、Aがとーっても心配だから♡」
思ってもないような態度で笑うヒソカを面倒臭そうな目で見るクロロ、そしてそんな2人を無視して立ち上がるイルミ。
歪でまるで協調性のない3人が乗り込むのは、北に位置する広い領地を任された領主様の館。
「面倒臭いからそこにいてくれると良いんだけど」
と呟いたのはイルミだった。
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ヴィンセント・ヴァンクール - とっても面白かったです！面白すぎて一気に読んでしまいました！！続き楽しみにお待ちしております╰(*´︶`*)╯♡ (11月17日 16時) (
レス) @page21 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
とらじ - 私の性癖にブッ刺さりまして…一気に読ませてもらいました！作者様のペースでいいので、続きをお待ちしております！ (2022年9月22日 20時) (レス) @page21 id: c8f94ad8bd (このIDを非表示/違反報告)
パンツ - じゅじゅき無くて泣きそうあああああああああああ (2022年7月17日 11時) (レス) @page21 id: 804c35253a (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン(プロフ) - 凄く面白いです！更新頑張ってください！ (2022年5月5日 6時) (レス) @page20 id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
リト - 待っていました！思っていたより最高のお話で、良かったです！これからも応援してます♪ (2022年4月4日 22時) (レス) @page18 id: 2df230b8f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山菜 | 作成日時：2022年3月8日 5時
