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クロロside
目が覚めると目の前では規則正しく寝息を立てる安らかな寝顔があった。
俺の前でこんなに堂々と気を抜く奴もそういないんだが、まぁ自分の五感を信頼してこそなんだろ。
コイツがいると信じられないくらい良く眠れる。何かの能力なのかと疑ったがそういうのじゃないのはもう分かってる。
……何でなんだろうな、Aだからじゃないか？
「そんなにじっと見てたら起きちゃうよ♧」
「起きてたのかヒソカ」
「貴方が起きる少し前に♡」
「……黙ってくれ、Aが起きたらどうする」
俺はそう言ってAの観察に集中する。
ただ欲しいだけなのに誰の物でもないから盗るに盗れない。
じゃあシンプルに俺の物になってくれればいいのに、そうはならないからもどかしい。
俺達が使いたいから、それだけなんだが。
その素晴らしい五感を、頭を、使い勝手の良い能力を、俺達で利用したいだけ。
……まぁ能力はそれこそ盗ればいいんだけど、Aが持ってなきゃ、A本体の価値が下がる。盗れるかどうかはやってみないと分からないし、難しそうで挑戦するもの少し面倒だ。
なんて考えていたらAは小さく寝返りをうって背を向ける。
あ……、と残念に思っていたらヒソカにくっついている。
……おい、それは違うだろA。ヒソカだぞいいのかおい
「すっげぇ見てくる……ウザい…」
「ふふ、ボクはいいんだ？」
「………………」
「寝てる…♤」
言うだけ言ってまた眠りについたようだ。まぁ起きるには少し早いな、太陽もうっすら辺りを照らすだけで姿を見せてはいないし。
……でもヒソカにひっつかれるのは些か不愉快なんだが、A、おい離れろ。
勝ち誇った様な顔で俺を見るなヒソカ、怒るぞ。あ！くそ、頭を撫でるな俺のAだ！！
「A、こっち」
「………………」
「寝てるよ？」
「本当は聞こえてるだろ、A！」
「うるさいウザい帰れ死ね」
酷い言われようなんだが。流石に傷付くぞ。
利用したい、使いたいだけ。本当にそれだけだから、別にコイツが他の誰所へいたっていい筈なのに悔しい。
俺達旅団が使いたい、という気持ちとは裏腹に“俺の”傍にいて欲しいと思っている。
まるで別の所から湧き出る感情みたいだ。……例えるならいつか本で読んだ、……いや、有り得ない。
「Aはさ、何で萬屋なんて始めたの？」
「今何時だと思ってんだ寝かせろ」
そう言ったっきりAは、どう声をかけても返事をしなくなった。
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リア(プロフ) - めちゃくちゃ嬉しいです！！更新ありがとうございます✨ (2022年2月27日 20時) (
レス) @page49 id: 4e19e52989 (このIDを非表示/違反報告)
山菜(プロフ) - リアさん» 貴方のコメント見て嬉しかったので更新しました！少なくてすみません💦 (2022年2月26日 3時) (レス) id: 812ae7ec81 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 更新停止しちゃってるけどめっちゃ好きです！！ (2022年2月18日 5時) (レス) @page43 id: 4e19e52989 (このIDを非表示/違反報告)
山菜(プロフ) - ルイさん» わ！結構前からですね…！一時更新がほぼ停止してしまっていたので…！！ありがたいです😭これからも振り回していこうと思います😂嬉しいお言葉ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします😌 (2021年11月14日 3時) (レス) @page38 id: 812ae7ec81 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 初めましてコメント失礼します。連載開始時から読んでいます。男主好きなのでとても刺さりました！理想の振り回され方…🥺笑。これからも楽しみにしています！ (2021年11月9日 13時) (レス) id: 2f35e832cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山菜 | 作成日時：2021年9月27日 2時
