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ふとした良い匂いに俺は目が覚める。
あれ、俺何してったけ……、
「…………ごめんイルミ！！！」
「あ、起きた」
「寝るつもりじゃなかったのに寝てた、悪い」
「良いよ」
……あれっ？え、何か、え、優しくない？
「殺すよ」くらい言われるかと思ったのに、というか普通に怒って…ない、……何で！？
一般的なキッチンがあまりにも似合わねぇイルミはその手元から美味しそうな匂いを漂わせていた。あ、晩御飯か。
……ご飯作りながらなんかご機嫌な音をさせているのは何故…？怖いんだけど。
「俺が寝てる間に何かあった？それか何かした？」
「何で？」
「お前がご機嫌過ぎて怖いから」
何で？と聞いたイルミの声は“何かした？”に反応していた。何！？何したの！？冷凍庫のハーゲンダッツ食べられた！？それは困るんだけど俺のご褒美！！
イルミはその目から相変わらず勝手に感情読みやがって、と訴えていた。
「お前もっと警戒心持った方がいいよ」
「はい？」
「俺の前で寝るお前が悪い」
「何！？」
「俺がその気ならお前もう死んでたし」
「話が全然見えねぇな…あと、昔追いかけっこして俺が勝ったから逃げ切る気でいるけど」
首を傾げていたらイルミは不快そうな顔をして俺を見た。え、だって俺のそういう所の腕を買ってるんだろ？
俺がその辺の暗殺者に負けるような奴ならお前俺に仕事持ってこねぇだろ。
まぁイルミをその辺の暗殺者と同じ扱いするのはちょっと良くなかったかな、と反省したけど。
「……ねぇ」
「そんな不快そうな顔した奴の問いかけに返事したくねぇ〜」
「寝てる間何したか知りたい？」
「え」
「俺の機嫌が良かったのは、いつも最低限の警戒してるお前が隙だらけだったからだよ」
ぱちくり、と瞬きをしてしまった。思わず固まる。いや何それ？遅効性の毒でも飲まされた？「俺がその気なら」ってそういう話？口の中で毒の味はしないし匂いもしないからそんな事は無い。(無味無臭なのも探せばあるけど)
例えばそんな物飲まされそうになってたとして、気付かない訳が無い。イルミから殺意は感じられないから。
「アホ面。大丈夫だよお前が思ってるような事は起きてない」
「……？？？マジで分からねぇ何したの？」
「別に大した事はしてないよ、いつも内心余裕そうなお前に腹いせしたかっただけだし。」
そして一向に言うつもりが無いんだろう、はぐらかしてはぐらかして、「はいご飯」と美味しそうなご飯がテーブルの上に並べられる。
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リア(プロフ) - めちゃくちゃ嬉しいです！！更新ありがとうございます✨ (2022年2月27日 20時) (
レス) @page49 id: 4e19e52989 (このIDを非表示/違反報告)
山菜(プロフ) - リアさん» 貴方のコメント見て嬉しかったので更新しました！少なくてすみません💦 (2022年2月26日 3時) (レス) id: 812ae7ec81 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 更新停止しちゃってるけどめっちゃ好きです！！ (2022年2月18日 5時) (レス) @page43 id: 4e19e52989 (このIDを非表示/違反報告)
山菜(プロフ) - ルイさん» わ！結構前からですね…！一時更新がほぼ停止してしまっていたので…！！ありがたいです😭これからも振り回していこうと思います😂嬉しいお言葉ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします😌 (2021年11月14日 3時) (レス) @page38 id: 812ae7ec81 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 初めましてコメント失礼します。連載開始時から読んでいます。男主好きなのでとても刺さりました！理想の振り回され方…🥺笑。これからも楽しみにしています！ (2021年11月9日 13時) (レス) id: 2f35e832cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山菜 | 作成日時：2021年9月27日 2時
