【H×H】萬屋は家族を夢見る【男主】

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バンッ


と、まぁ何度打たれても同じなんだけど。


「何故当たらない！！」
「下手なんだろ。」

銃口の向きや持ち主の視線で何となくここに来るかなーって分かるし、一貫して眉間狙いなのは何でだ。
死んじゃうだろ……！！！

そろそろ本当に逃げないと命がやばいなので、小人を出して足枷を外した。


うん、殴られて蹴られて撃たれてやったんだから満足してくれよ。撃たれて、に関しては当たってないけど。


よっと、

なんて足枷を外して立ち上がった俺を見てギョッとしている。
手錠の方は……まぁ、ハンデってことでほっといてもいいかな。

焦った男達による銃撃戦。
落ち着け落ち着け、赤色の布を見た牛でももっと落ち着いてるぞ。

銃弾は避けれる。
……んだけど、


「如何せん俺は戦闘苦手なんだよなぁ」

銃を蹴り飛ばして回るけど再起不能にはイマイチ。イルミじゃないんだから命まで奪う趣味は無いんだけど、……アイツも趣味では無いけど。

頭蹴ったら死んじゃうかな……、うーん加減が分からねぇ


「ちょこまかと……！！まぁいい、増援だ！！」

ガチャ、と奥の方で一人がどこかへ電話をかけ始めた。
人数が増えるのは厄介だけど、また残党が俺を狙うのも面倒だなぁ、なんて考えてたら


「何ビビってんだ！！相手はたった一人だぞ！！」
『バッカお前！！あの萬屋Aは、とんでもねぇ用心棒を雇ってるって噂だぞ！！』

「ん？」


用心棒なんて雇った覚えないんだけど。




「まだ生きてる？」
「余裕そうだね♡」

「なんだ、来てくれんなら大人しくしとけば良かったー！」


……用心棒？？？

まさかコイツら？？？


いやいやいや無理無理無理！！勘弁勘弁！！！
残党さん、冗談は顔だけにしとけよ……！！！！

まずイルミなんて雇ったら2秒で金欠になる。
ヒソカ？？あんなん傍におけるかこえーよ！！


「随分失礼なこと考えてるみたいだけど…♤」


まずなんだその噂、適当言ってんじゃねぇよ他人事だと思いやがって。

そもそもイルミは用心棒なんかしねぇし、本職知らねぇのかよ。真逆の仕事してるわ。
ヒソカが大人しく人を守れる人間に見える？俺には見えない、想像もつかないですええ。

残党達は想像力豊かか？？
それとも適当な噂に踊らされてんの？？

俺に関する事だったらもっとマトモな噂流せよ。信頼できるとか、顔がカッコイイとか、優しいとか




「うるさい」

「っわ、危ねーだろ針投げんな！！」


「脳内がうるさい」
「読むな！！」

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