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ぼんやりした視界から見える天井は、自室じゃなくて……、あれ、俺……
昨日確か……
そこまで思い立ってガバッと起き上がる。
ヒソカと飲んで、そこからあんまり覚えてねぇ!!!!
どうやらビジネスホテルっぽいベッドで、驚いた上裸のヒソカが風呂上がりなのだろう髪を下ろしてこちらを見ていた。
「うわっビックリした…、おはよう」
「ビックリしたのはこっちだけど……おはよう♧」
ヒソカと飲んであんまり記憶がねぇのマジで最悪だな、コイツは俺にキスをしたという前科がある……、誰でもイける(俺でもいい)とかいう奴はだからな〜…。
大、丈夫……だよな、別に身体に異変とかねぇし、強いて言うなら酔いで頭が痛いくらいだ。
つーか酔ってる俺何喋ったっけ……、いやでもクロロやイルミの事は喋ってない気がする……。
「……キミが思うような事は起こってないよ。今からでも起こして欲しければ話は別だけど♡」
「結構です!!!すまねぇな介抱させて!!!」
ジリジリと近寄ってくるヒソカから全力で距離を取る。とはいえ室内なので限界はあるが。
楽しそうに笑ったヒソカは冷蔵庫から水を取り出した。
喉を潤している間に俺は貴重品の確認をする。ヒソカが俺の貴重品に興味が無い事を知っているとはいえ、こいつも立派な幻影旅団。盗賊だ。
確かフリをしてるとかそんな事を言ってたけど、俺には関係無いから覚えてねぇ。
ちゃんと必要な全ての貴重品を確認し終え、安堵する。
「ボク別にキミの私物には興味無いケド」
「落としたりしてたら嫌じゃん、お前がわざわざ拾ってくれるとは思わねぇし」
「そうかも♧」
危ねぇ確認してよかった。
ーーーーーー
「それにしても意外だったな、お前なら真っ先に手ぇ出しそうなのに。俺ってばそんなに魅力ないかしら」
「そんな事ないよ、むしろ我慢した事は褒められてもいいと思うんだけど…♢」
とかいう茶番を喋りながら事務所に向かう。はいはい偉い偉い……いや待て、ヒソカ相手だから忘れてたけど普通なんだよな???
一般人である俺が一般常識を忘れるところだった危ない危ない
「Aーーっ!!!!」
「っゔ、……待ってしぬ、絞まる…絞まってる……!!!」
「……♡」
事務所のドアを開けた途端、熱烈なハグをしてきたのはクロロでした。
そこのヒソカさん、羨ましそうな顔で見ない。
「何で昨日帰って来なかったんだよ、待ってたのに!」
「…お前また不法侵入したのか!!!!!」
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山菜(プロフ) - ria riasさん» わざわざありがとうございます!!何かを察して頂けて良かったです~😳ありがとうございます、頑張ります! (2021年9月25日 17時) (レス) id: 812ae7ec81 (このIDを非表示/違反報告)
山菜(プロフ) - 鼻毛太郎さん» 楽しんで頂けて本当に嬉しいです!!主人公君にはこれからもぶんぶん振り回されて貰おうと思います🤭嬉しいお言葉本当にありがとうございます!頑張ります!! (2021年9月25日 17時) (レス) id: 812ae7ec81 (このIDを非表示/違反報告)
ria rias(プロフ) - コメント失礼します!言われた通りに調べてみましたよ腰にキスする意味。見た瞬間「あっ…(何かを察する)」ってなったんですけどぉ!?あと、この作品めっちゃ面白いです応援してます。 (2021年8月7日 5時) (レス) id: fde7616ba5 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - コメント失礼します…!普段男主を読む事が無い中、1話から最新話までしっかり楽しく読んでしまいました!主人公の振り回されてます感がとっても好きです;;男主だからこそ出せる雰囲気がしっかり出ていて、読んでいてとても楽しかったです!応援してます…! (2021年7月6日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
山菜(プロフ) - ミクさん» そう言って頂けて凄く嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります! (2021年6月17日 1時) (レス) id: 812ae7ec81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山菜 | 作成日時:2021年6月9日 1時