出会い* ページ48
『……ん…? あ、いた…っ!?』
目が覚めると、知らない部屋にいた。
起きた上がろうと状態を起こした私は、全身が筋肉痛のような痛みに襲われた。
…思い、出した。
確か昨日、SUGAと……?
その痛みによってここはどこなのか、私は昨日何をしたのかを思い出した。そして、視界の端でモゾモゾ動いた人影を恐る恐る見る。
どうか、本当にSUGAではありませんように! という思いを込めて。
振り返ると、怪訝そうに顔を顰めた男とバッチリと目が合う。いたたまれなくなって、控えめに口を開いた。
『お、おはようございます…』
「…眩しい」
『!?』
傍らにいた男は私の腰に手を回して、顔を填めてしまった。
金色の髪と、透き通るような白肌。
…間違いない。これは、本物だ。
どうしよう。
私、アイドルと火遊びしちゃった…!!
何でこんなことをしてしまったんだと頭を抱えて必死で考えてみるも、時間は昨日に戻るわけではなくて。
後悔の念に押しつぶされそうになった私の耳に、掠れた声が届く。
「…なあ」
『は、はい?』
「次、いつ会えんの?」
『っつつ、つぎ!?』
悩みの種の本人は、いつの間にか頭を私の太ももに乗せて悩む私を見て笑っていた。
「そう、次。いつ?」
『い、いつ…って!? や、私、あの…』
これっきりで終わると思っていたのに。
「他の女と遊ぶより、一人とこうして会った方がリスク少ないし? それに」
大きく、忙しなく動く心臓。
体が熱い。
きっと、頬は赤くなっているだろう。
そんな私を見て、SUGAはもう一度いたずらに笑った。
「相性良かっただろ?」
.
この時はまさか、二年もこの関係が続けられる事になろうとは思ってもみなかったのである。
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ハク(プロフ) - はむさん» 返事が遅くなって本当に申し訳ありません...!了解しました、のんびり書かせていただきますね^^ (2020年9月8日 22時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
はむ - あの...すごく気になるんですけど主とユンギはなぜセフレに??そこ書いて欲しい (2020年7月28日 18時) (レス) id: c3599b2d87 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - milkさん» コメントありがとうございます~!笑顔で終われるエンディング目指してがんばります笑 (2018年12月26日 7時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
milk - 続き気になります〜!頑張ってください! (2018年12月25日 23時) (レス) id: 800ebeaeb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハク | 作成日時:2018年12月22日 21時