33*どうして?ー貴女sideー ページ34
『……え…』
Yunki待ってる
そう書かれたカトクが一通。
……え?
ユンギ?
今、私の家にいるの?
どうして…?
SU「…あれっ。Aさん? どうしたんです、そんな所で立ち止まって」
道の真ん中で立ち尽くす私に、シウさんは駆け寄ってきた。
『……ごめんなさい』
SU「?? Aさん?」
その言葉だけで充分だった。
私、やっぱりユンギじゃないとダメみたい。
『…ごめんなさいシウさん』
SU「Aさん?」
『会いに行かなきゃ行けない人が…いるんです』
ごめんなさいシウさん。
最低な女でごめんなさい。
SU「……」
『食事には、行けません…』
SU「…今すぐに、会いに行きたいんですか?」
圧のある言葉に、無言で首を縦に振る。
SU「行かせないって言ったら?」
『どんな手を使ってでも行きます』
SU「……止めても、無駄でしょうね」
『すみません…』
涙を流しながらぎこちなく笑うシウさん。
SU「……Aさんをここまで感情的にするのが俺だったら、どんなに幸せだったか」
『ごめんなさい。ごめんなさいシウさん』
SU「……好きでした。誰よりも魅力的だった。…でも貴方は、俺からじゃなくて、他に言われたい人がいるんですよね…」
『……っ。シウさ』
SU「行って。このままだと俺はあなたに酷いことをする」
『…ごめんなさい』
絞り出すように言ってくれたシウさん。
"このままだと俺はあなたに酷いことをする"
それが彼の優しさから出た言葉だというのは、痛いほど伝わってきた。
ごめんなさい。
そして好きになってくれてありがとう。
急いでその場を離れて向かうのは自宅。
.
涙が溢れて止まらなかった。
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ハク(プロフ) - はむさん» 返事が遅くなって本当に申し訳ありません...!了解しました、のんびり書かせていただきますね^^ (2020年9月8日 22時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
はむ - あの...すごく気になるんですけど主とユンギはなぜセフレに??そこ書いて欲しい (2020年7月28日 18時) (レス) id: c3599b2d87 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - milkさん» コメントありがとうございます~!笑顔で終われるエンディング目指してがんばります笑 (2018年12月26日 7時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
milk - 続き気になります〜!頑張ってください! (2018年12月25日 23時) (レス) id: 800ebeaeb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハク | 作成日時:2018年12月22日 21時