一夜で終わるはずだった【YG】

32*振動ー貴女sideー ページ33

『ごめんなさいっ！ 待たせてしまって…』


SU｢大丈夫ですよ。…さ！ 行きましょう！｣


『はい。楽しみです』




時間が経つのは意外と早く、シウさんと食事に行く日はあっという間に来た。


熱意に負けたとはいえ、自分でもどうしてOKをしたのか…と思うことはあった。





SU｢そういえばこの前テレビにAさん出てましたよね！｣


『あぁ！ バンタンのやつですよね』


SU｢そうですそうです｣



いや、びっくりしましたよ〜。なんて話すシウさん。


あの時は私もびっくりした。

テレビで放送されたところは1部だけで、私とユンギが話してるところはカットされていた。



『実はあの時ユ…あ、シュガと話したんですよ〜』



危ない。ユンギって言うところだった。



SU｢そうなんですか！？｣


『Vが話しかけてくれて、それでシュガと話すことが出来たんです』


SU｢Aさんはシュガが好きなんですね｣



なんて言って笑うシウさん。


笑った顔が何となくジンさんに似てる気がする。




『…はい。すごく』


SU｢…｣




少し気まずい空気。

しまった。




SU｢にしても、Aさんがアイドルを好きなのは意外です｣


『えっ、そうですか？』


SU｢はい。そういうの好きだと思わなかったから…｣


『人並みですよ』


SU｢さっきすごくって言ってたじゃないですか〜｣


『あはは。そうですね』





シウさんが気を利かせてくれたが、また気まずい空気が私たちを囲んだ。




『あっ、そうだ。シウさん、これ見てください』




そう言ってスマホを出す。


写真のアプリを開き、ある写真をタップした。





SU｢なんですか？｣


『この前食べたパンケーキです』


SU｢段になってて凄いですね〜｣


『甘くて美味しかったです』


SU｢1人で食べきったんですか！？｣


『はい。意外といけちゃうもんですね』




なんて話してたら振動するスマホ。


なんだろ…と思い見てみると、









ユンギからのカトクが送られてきた。

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