木葉秋紀とシちゃったら

01* ページ2

『うわ、体いたい…』








夏合宿2日目の朝、布団から体を起こそうとすると




全身から鈍い痛みを感じた。






腰だけではなく、内ももも腕の付け根も





もれなく行為後の独特な筋肉痛になっていた。







「なに、A筋肉痛？」




『んー、そうみたい』




「あはは。昨日は忙しかったからねー」




『ほんとね』









「今日も頑張らないとね」って言って





梟谷マネのかおりちゃんは




同じく梟谷マネの雪絵ちゃんの布団を剥いだ。







そんな様子を微笑ましく見ているだけでも、



筋肉痛を感じる。









この筋肉痛の原因は、お宅の木葉くんなんですよ。






とは、とても言えない。









『顔洗いに行ってくるね』




「私も行く！ 雪絵起きる気配ないし」




『雪絵ちゃん本当によく寝てよく食べるねぇ』




「それな。いまだに生態が謎だよ」




『あはは』








マネージャーが寝泊まりする教室を出て





水道場に向かおうと角を曲がると









『こ、木葉くん！？』




「ハハ。朝から元気だね」









昨日とは違い、




少年らしい笑顔で笑う木葉くんがいた。

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