よんもちもち ページ6
「いやあ、まさか本気で赤葦気になってるとは思わなかった」
『あれだけ話してたらね〜。気になっちゃうよ』
「あははっ。そりゃあそうだ！ あたし、Aが赤葦と話してるとこ見たい」
『話してるとこ？ じゃあ、私の席に行けば…あ、棚田さん座ってる』
「あのコ…！！！」
『あっ、ふわりっ！』
赤葦くんと話したかったけど、棚田さんが座ってるし仕方ないな…と諦めかけた時、ふわりは鬼のような顔をして棚田さんの方に歩いていった。
「棚田さん。ごめんだけど退いてもらえる？ そこ、Aの席なんだけど」
「あっ、ごめんねぇ！ 赤葦くんと話したくってぇ」
棚田さんは一瞬、ふわりを睨んだ。かと思うとすぐに貼り付けたような笑みを浮かべ、そそくさと席から退いた。
「や、強く言ってごめん。退いてくれてありがと。じゃ」
『あ、ありがとうね棚田さん』
「んーん！ でも、私が先に座ってたのになあ〜」
あっ、これ、無理なやつだ。
直感だった。指を口元に当て、そう言う棚田さんにとてつもない嫌悪感を感じる。
ちょっと今は、この人と同じ空間に居たくない。そこまで赤葦くんの隣にいたいなら、ずっといればいい。
『じゃあ、座ってていーよ！ いこ、ふわり』
「あっ、うん。A、ちょっと待ってよ〜」
すぐにカバンを取り、屋上目掛けて歩き出す。
何あれ何あれ。
棚田さんってそんなキャラだったの？
ありえない。非常識にも程がある。
『普通、あんな事言う！？』
「棚田さん、ああいう人だって有名じゃん！」
『それは知らなかったよ！』
「あれ、言ってなかったっけ！？」
『それは聞いてない！』
「餅以さん！！｣
棚田さんの非常識な言動で頭がいっぱいになっていた時、後ろから名前を呼ばれた。
振り返り、声の主の姿を確認する。
声の主は赤葦くんだったようで、内田くんとお弁当を片手に、小走りで私たちの元へ向かってきているのが見えた。
｢俺たちも、一緒いい？」
『あっ、うん、いいけど…。たな』
「棚田さんなら、いいから」
「棚田さんは？」と聞こうとしたこと、分かってたみたい。
こんな状況なのに棚田さんじゃなくて私が選ばれたみたいで、浮かれてしまいそうになる。
『そ…っか、うん。一緒食べよっ』
「うん」
赤葦くんは満足気に微笑んで、屋上へと歩き出す。
…赤葦くんに振り回されてるみたい。
気持ちが、落ち着かない。
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黒瀬(プロフ) - 最高すぎました！木葉くんとふわり姉さまの恋も順調に進んでいってたらと願ってます！ (2022年7月22日 19時) (
レス) @page32 id: c2f07a43fa (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - 和葉さん» コメントありがとうございます！にやけて頂けるなんて嬉しいです！ すみません、確認してきたのですが見当たらず…。お手数をお掛けしますが、教えて頂けますか？ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
和葉 - にじゅうさんもちもちで誤字発見しました~こっちの間違いだったらすみません()あと完結おめでとうです！読んでる時ずっとにやけちゃってました…//// (2020年7月5日 23時) (レス) id: c3b9fb294b (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - LiSAさん» LiSAさん〜！こちらにもコメントありがとうございます！嬉しいです…！読んでいただきありがとうございました！ (2020年7月2日 12時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
LiSA(プロフ) - 完結おめでとうございます〜！！とてもよかったです！ (2020年7月1日 22時) (レス) id: dfc2066332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハク
| 作成日時：2020年6月10日 20時
