じゅうさんもちもち ページ15
『うわ…。すごい人だね』
12時半。
早めに会場に着き、２階へ上がる階段を探す。会場はとても広く、また、観客もたくさんいる。
「こんなに大きい大会だとは思わなかったわ」
『全国かかってる大会なんだって』
「全国！？ しれっと言うあたり赤葦流石だわ…」
『それね』
「差し入れ、渡せるといいね」
『…うん。緊張してきた』
「大丈夫だって！ あたしがついてる！」
会場へ来る前、ちょっとした差し入れとしてタオルとスポーツドリンクを2本買ってきた。
差し入れも初めてだし、無難なものにしておいた。手作りお菓子は時間もなかったし。
『うん…。あ、梟谷の制服来た人がいる』
「あそこ行けばいいのね。どうする？ 先に差し入れ渡しちゃう？」
『うん。そうする。結果分かる前の方が、声掛けやすいから』
「んじゃ、下行きますか〜」
梟谷の応援スペースを確認した後、登ってきた階段を下り、京治を探す。
『あっ、いた』
「意外とすぐ見つけられるもんだね…。うわっ」
『棚田さん、来てたんだ…』
前方にいる京治に声をかけようと少し近づいたら、棚田さんが隣りで笑っているのが見えた。
『…やっぱり、試合終わってからにするよ』
「大丈夫？」
『棚田さん、いるし…。応援席、行こ』
まだ渡すタイミングはあるだろう。
悲しいけど仕方ない。
棚田さんが話してるんだから。
もういちど来た道を戻り、応援席へ行こうとした時。後ろからとても大きな声をかけられた。
「ん！？ あれ、もちこちゃんじゃん！？」
『え？』
「赤葦と同じクラスのもちこちゃんでしょ？」
『は、はい。そうですけど…』
後ろを振り返って返事をしたら、オールバックミミズクヘッドの人が私の方へ近づいてきた。
元気な彼に圧倒される。
多分、この人がボクトさんだ。
京治が話していた特徴がある。
ボクトさんは目を輝かせて続けた。
「どうしたの！？ なんかあったの？？」
『けっ、赤葦くんに、差し入れ渡したかったんですけど…』
もう一度京治を見てみると、まだ棚田さんとの話は終わっていないようだった。
「あー！！ なるほど！！ おーいあかーし！！！ もちこちゃん来てるぞ！！」
『えっちょっ』
あっという間に、大きな声で赤葦くんを呼んでしまった。
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黒瀬(プロフ) - 最高すぎました！木葉くんとふわり姉さまの恋も順調に進んでいってたらと願ってます！ (2022年7月22日 19時) (
レス) @page32 id: c2f07a43fa (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - 和葉さん» コメントありがとうございます！にやけて頂けるなんて嬉しいです！ すみません、確認してきたのですが見当たらず…。お手数をお掛けしますが、教えて頂けますか？ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
和葉 - にじゅうさんもちもちで誤字発見しました~こっちの間違いだったらすみません()あと完結おめでとうです！読んでる時ずっとにやけちゃってました…//// (2020年7月5日 23時) (レス) id: c3b9fb294b (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - LiSAさん» LiSAさん〜！こちらにもコメントありがとうございます！嬉しいです…！読んでいただきありがとうございました！ (2020年7月2日 12時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
LiSA(プロフ) - 完結おめでとうございます〜！！とてもよかったです！ (2020年7月1日 22時) (レス) id: dfc2066332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハク
| 作成日時：2020年6月10日 20時
