７ ｃ m の ピ ン ヒ ー ル . ２ 【 桃 】

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【 深澤 side 】



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「「ハッ！」」


佐「足んない」


「「ハッッ！！」」


佐「もっと腹から声出せよ！」





ダンスレッスン中


俺らの後ろに立ってくれる後輩の指導をする佐久間。






あいつは妥協を許さないストイックな奴だから



後輩への指導は俺らの中で一番怖ぇけど







佐「お前ら、やる気…」


深「佐久間。お前ちょっと厳しすぎ」






充分こいつらだって一生懸命だよ、と佐久間に言うと



佐久間は汗をTシャツで拭って、ごめんと小さく呟く。





…こんなに汗が出るくらい、





「いや…っ、俺らは嬉しいっす！」


「いつも指導ありがとうございます！」





お前が一生懸命なのは、こいつらも分かってんだよ。







深「人望ありますねぇ、佐久間さん」


佐「…ふっか、ありがとう」


深「ん。じゃーちょっと休憩しようか！」






そう言って俺は、佐久間をスタジオの外に連れ出した。






深「お前気合入りすぎ、怪我すんぞ。…どうしたんだよ」






佐久間の様子がおかしいのは、ずっと気付いてた。



たぶん俺だけじゃなくて、他のメンバーも。






深「大事な時期なんだから、一人で抱え込むな」


佐「…だれよりも俺が分かってるよ。大事な時期だってこと！」


深「おー、だから言ってんだよ

一人でなんか知らねぇ責任負われても困るんだよ」






せっかく大切なメンバーが３人も入ってくれたんだよ。



このグループを守るために。







深「俺らを頼れ。じゃないと寂しい」


佐「ふっか…」






松「あ、どうもー」







ん？



なんだ？ この空気読めないイケメンは。









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