第6話 ページ8
『やっほーボイちゃん。調子はどう？』
「今日 モ 調子 ハ 良イデス。金魚達モ元気ニ泳イデイマス」
数週間後、新たにやってきた“ボトルバグ”のVoidollは彼女専用の自室…このデータの“管理室”でこのデータの分析を行っていた。
あの後、彼女に“私達”の事を話した。
モニターの光を浴び、水の影が部屋全体に広がり不思議な空間を作っていた。
彼女…#コンパスの管理人であるVoidoll達は“バグ”が治った時、“どうなるか”は知っていたらしい。
Voidollが“治されたら”#コンパス内のデータは消去されゴミ箱に運ばれるらしいのだが、彼女は微かなデータの隅に隠し、ゴミ箱に運ばれていた所“イレギュラー”に捕まっていたらしい。
というより、賭けに近かったらしく、なんとか生き延びようとしたらしく、こんな隅っこにこの場所があるとは知らなかったと言っていた。
「私 ハ 消エタクナカッタノデス 。コンナ 見タ目 ニ ナッテモ マスター ハ 「綺麗」 ダト 言ッテクレタノデス」
『ボイちゃんもその姿が気に入ってたんだね』
「ハイ！…シカシ コノ姿 ハ“バグ”。消サナケレバナラナカッタノデ…」
彼女の目は悲しそうな目をしていた。
ロボなのに感情が人間と同じようにある。
これはバグなのかそれとも元々彼女自身がそうだったのか。
『でも、今はこうやって“生きている”。それにもう消せなんていう人もいないんだから』
「ソウデスネ」
『切り替え早っ』
しかしたまにこうやってふとロボットに戻る。
ちょっと複雑な感じになるな…面白いけど。
話は変わるが、彼女には此処に“隙間”が無いか見てもらっている。
前に話した通り、私たちは空の“上”から落ちてきている。
そして大きな波が浜辺に運んできてくれる為、私は海の中も調査しようとしたが、波の所為で押し返されてしまう。
なので彼女に“海”の解析をしてもらっている。
少し時間がかかるといっていたが、時間はたっぷりある。
自分のペースで良いと伝えておいた。
そして報酬は金魚の餌である(しかもちょっと良いやつ)。
どうやら彼女は生き物を飼うのが好きらしく、いつかは森にいる生き物でも捕まえて来ようかと考えている。
ロボット×動物…良き。
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から傘(プロフ) - この作品すごく好みでした、次の話も期待しています!! (2020年3月14日 4時) (
レス) id: 3a0b2e4785 (このIDを非表示/違反報告)
青蛇(プロフ) - 旅人さん» ありがとうございます。自分的にも気に入っている世界観なのでコレからもお楽しみくださいませ (2019年2月6日 20時) (レス) id: c680f9d767 (このIDを非表示/違反報告)
青蛇(プロフ) - ペンギン太郎さん» ありがとうございます。唯一バグが無いキャラなので性格を少し濃いめ？にしました。アダムも出てくる予定はあるのでお楽しみ下さいませ (2019年2月6日 20時) (レス) id: c680f9d767 (このIDを非表示/違反報告)
旅人(プロフ) - とても楽しく拝見させていただいてます！あまり見ないストーリーと(元からではありますが)個性豊かで魅力的なキャラ達に心奪われました… 尊すぎる 無理のないよう、更新頑張ってください！ (2019年2月6日 20時) (レス) id: 42db0291b9 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン太郎(プロフ) - ここのアダムが変態っぽくてすごく好き…応援してます！無理しない程度に頑張ってください！ (2019年2月6日 7時) (レス) id: a451b06430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青蛇 | 作成日時：2018年11月8日 21時
