第5話 ページ7
ちょっと休憩と思い、コクリコが座っていた流木に座る。
伸ばすと意外と疲れるからコレ。
しばらく海を見ていると、地平線の方に何か黒いものが見えた。
それは周りに小さな黒いものを生成し、そしていくつかがこちらに向かってきた。しかも猛スピードで。
『は』
私はなんとか避け、黒い物体は砂埃を立てながら砂に埋まっていた。
『なにコレ…ん？』
黒い物体に目の様な物が出、そしてこちらに突進してきた。「キーキー！」と鳴きながら。
『うわうわうわ！何これ！？イレギュラー！？』
私はなんとか避けつつ、海にある方のを見ていると、黒い物体の本体の中に何か白い人形の様なものが見える。
よーーーく、見てみると…
あの水色の目と髪…？の部分…！
『Voidoll！？』
すると、黒い物体の本体もこちらに猛スピードで向かってくる。
『とりあえず…避ける！！』
私はなんとか避けた。
黒い物体はスピードを出しすぎたせいか、深く砂に埋もれてもがいていた。
「おいAよ、これまた変わったものが来たな」
『ちょっと、居たなら手伝って…ってちっこいの切れてる…』
いつの間にかいた忠臣の周りにはさっきこっちに飛ばされていた小さめの黒い物体の残骸らしきものが散らばっていた。しかもご丁寧に四角く切られていた。
『さて…Voidollをどうやって取り出すかな…』
「我が切り刻もうか」
『ボイちゃんまで切り刻みそうだから却下』
私は腕を網目状に伸ばし、本体を捕まえた。暴れまわってるけど意外と力弱いな。
『さて、どうしよう…ん？』
私はふと、足元に散らばっている黒い残骸を見ていると、残骸は波に当たり、溶けていた。
水に触れると溶ける…と言うことは…。
『ちょっと離れてて。こいつ投げるわ』
私はハンマー投げかのようにくるくると回り、そして、本体を海に投げた。
もちろん足が届きそうなところに。
ドボォン！と音を立てて海に落ちた本体は「ギャァァァァ！」と鳴き、溶けていった。
そして中にいたVoidollがぷかぁと浮かび、大きな波がこちらまで彼女を運び込んでくれた。
「相変わらず変わった事をするな」
『よく言われる…さて、この子は…ん？髪の部分…なんか違うな』
彼女のシアンの髪？の部分が機械の物ではなく、まるで水のような感触がしていた。しかも中に赤い金魚が元気に泳いでいた。
『ボトルタイプ…かぁ』
こうして、また変わった“バグ”の子が来たのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
から傘(プロフ) - この作品すごく好みでした、次の話も期待しています!! (2020年3月14日 4時) (
レス) id: 3a0b2e4785 (このIDを非表示/違反報告)
青蛇(プロフ) - 旅人さん» ありがとうございます。自分的にも気に入っている世界観なのでコレからもお楽しみくださいませ (2019年2月6日 20時) (レス) id: c680f9d767 (このIDを非表示/違反報告)
青蛇(プロフ) - ペンギン太郎さん» ありがとうございます。唯一バグが無いキャラなので性格を少し濃いめ？にしました。アダムも出てくる予定はあるのでお楽しみ下さいませ (2019年2月6日 20時) (レス) id: c680f9d767 (このIDを非表示/違反報告)
旅人(プロフ) - とても楽しく拝見させていただいてます！あまり見ないストーリーと(元からではありますが)個性豊かで魅力的なキャラ達に心奪われました… 尊すぎる 無理のないよう、更新頑張ってください！ (2019年2月6日 20時) (レス) id: 42db0291b9 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン太郎(プロフ) - ここのアダムが変態っぽくてすごく好き…応援してます！無理しない程度に頑張ってください！ (2019年2月6日 7時) (レス) id: a451b06430 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青蛇 | 作成日時：2018年11月8日 21時
