第25話 ページ29
『てかさ、なんで乃保は私についてこようと思ったの？』
私達はゲーム画面を繋ぐ輪の淵を歩く。
大人2人分くらいの広さがある為そこまで危険ではない。
「私モ、あのデータガあまリ好きじャなカッたの。それニ貴女に付いテいった方ガ面白ソうと思ッタから」
『ただの好奇心って事か。変わってるね』
「お互イ変わッてると思う」
私達は顔を合わせ、少し笑った。
『さて、まずは…バグを除去する為のメインシステムにあるメンテナンスシステムに近づかなきゃだなぁ』
私は#コンパス内の中心にあるシンボルマークの形をするメインシステムを見る。
「飛んでクるポータルキーに乗ル？」
『それしかないね』
ゲーム画面から出てくる赤と青のポータルキー。
その中には様々な戦闘データが搭載されており、中心にあるメインシステムまで行くのだ。
そして私たちは端末から出てきたポータルキーに乗る。大きさは私1人やっと乗れるくらいだ。
すると
ービー！ビー！
やはり異変を感じた警備ロボがサイレンを鳴らしこちらにエネルギー砲を飛ばしてくる。
『乃保！やっぱダメだわ！一旦引こう！』
「わかッた」
私達は周りに浮かぶシンボルマークのキューブを足場にし、ちゅら島ステージが見える端末の中に入った。
ーーー
中に入ったのはいいがそこはステージのど真ん中。
『あ、やばっ』
「あ」
ースタッ
C争いをしていたであろうグスタフと初音ミク。
その援護をしていたであろうルチアーノとディズィー。
そしてアダムと忠臣。
そしてそのバトルのど真ん中で立つバグ持ちの私と髪が短い乃保。
固まって数秒…
『あ〜…えっと…逃げるよ！乃保！』
その声を発した瞬間、他のヒーロー達が私たちに一斉攻撃を仕掛けてきた。
なんとか私達はカードなどの攻撃を避ける。
そして避け続け…私達は壁際まで追いつかれてしまった。…なるほど…今なら猫に追いかけられるネズミの気持ちがわかった。
「アルマ一刀流…」
「我の真の力を…」
不味い。2人がHSを発動する…！
倒されたらどうなる？リスポーンするのか？
それとも消滅するのか？
駄目だ。
逃げないと。
逃げなきゃ。
生きなきゃ。
すると後ろから
ーザパァ
『は』
「え？」
大きな波が私たちを飲み込んだのだった。
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から傘(プロフ) - この作品すごく好みでした、次の話も期待しています!! (2020年3月14日 4時) (
レス) id: 3a0b2e4785 (このIDを非表示/違反報告)
青蛇(プロフ) - 旅人さん» ありがとうございます。自分的にも気に入っている世界観なのでコレからもお楽しみくださいませ (2019年2月6日 20時) (レス) id: c680f9d767 (このIDを非表示/違反報告)
青蛇(プロフ) - ペンギン太郎さん» ありがとうございます。唯一バグが無いキャラなので性格を少し濃いめ？にしました。アダムも出てくる予定はあるのでお楽しみ下さいませ (2019年2月6日 20時) (レス) id: c680f9d767 (このIDを非表示/違反報告)
旅人(プロフ) - とても楽しく拝見させていただいてます！あまり見ないストーリーと(元からではありますが)個性豊かで魅力的なキャラ達に心奪われました… 尊すぎる 無理のないよう、更新頑張ってください！ (2019年2月6日 20時) (レス) id: 42db0291b9 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン太郎(プロフ) - ここのアダムが変態っぽくてすごく好き…応援してます！無理しない程度に頑張ってください！ (2019年2月6日 7時) (レス) id: a451b06430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青蛇 | 作成日時：2018年11月8日 21時
