第15話 ページ17
紅い色をした鎌は“イレギュラー”の前右脚が切れ、私が絡めていた腕も切れた。
切断され、切れた部分は溶け、私の腕の切断部分からまた新たな腕が生え、私は“イレギュラー”から距離を取った。
『13！』
「よぉ、A。ヤベェのが来てんじゃねーか。しかもルチアーノのおっさんもいるしよぉ」
「“雪”のバグを持つ。よろしく頼む」
ルチアーノはそう言いながらリロードが完了したスナイパーライフルで“イレギュラー”の身体に数発撃ち込む。
他の部分も凍り、そして“イレギュラー”は動きを止めると
ーギャアアア！！
と、叫び、ドロドロに溶けた部分が崩れ、そして黒く丸い球体になってしまった。
『やった…のかな？』
「んだよ、もうちょい手応えのあるやつかと思ったのによぉ」
「私も初めてみるな…」
ルチアーノも初めて見る現象。この球体は一体なんだろうか。
『ちょっと触ってみるわ』
「おいコラ、前みたいに捕まるつもりか？俺が撃つわ」
「いや、私が撃ち込もうか」
『撃ち込むという選択しかないのかあんたら』
私は球体の近くにより、軽く叩いてみる。
コンコンっと軽い音がなり、中は空洞がある様な感じだった。
ぺたぺたと手をつけてもツルッとしている感覚しかない。
『ねえ、何にもな』
ーバキッ
『い』
球体は割れ、私を包み込み、
ーズルっ
私の視界は黒く染まった。
包み込まれた時、私は寒さと悲しみと苦しさを感じた。
ーNo side
「あんのバカ…！何度同じ事を！」
13はAを取り込んだ球体を大鎌で斬りつけるが、刃を弾くほど硬かった。
「ちっ、ライフルでも撃ち抜けないか…」
ルチアーノもスナイパーライフルで試してみるがやはり傷が一つもつかなかった。
「おい！聞こえるか！？おい！」
13は球体に取り込まれたAに声を掛けながら球体を脚で蹴り続ける。
しかし、まだ声は聞こえない。
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から傘(プロフ) - この作品すごく好みでした、次の話も期待しています!! (2020年3月14日 4時) (
レス) id: 3a0b2e4785 (このIDを非表示/違反報告)
青蛇(プロフ) - 旅人さん» ありがとうございます。自分的にも気に入っている世界観なのでコレからもお楽しみくださいませ (2019年2月6日 20時) (レス) id: c680f9d767 (このIDを非表示/違反報告)
青蛇(プロフ) - ペンギン太郎さん» ありがとうございます。唯一バグが無いキャラなので性格を少し濃いめ？にしました。アダムも出てくる予定はあるのでお楽しみ下さいませ (2019年2月6日 20時) (レス) id: c680f9d767 (このIDを非表示/違反報告)
旅人(プロフ) - とても楽しく拝見させていただいてます！あまり見ないストーリーと(元からではありますが)個性豊かで魅力的なキャラ達に心奪われました… 尊すぎる 無理のないよう、更新頑張ってください！ (2019年2月6日 20時) (レス) id: 42db0291b9 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン太郎(プロフ) - ここのアダムが変態っぽくてすごく好き…応援してます！無理しない程度に頑張ってください！ (2019年2月6日 7時) (レス) id: a451b06430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青蛇 | 作成日時：2018年11月8日 21時
