第14話 ページ16
ルチアーノは再び歩き出し、海岸近くまで来た。
『寒さに弱いのかあいつら…あ、ということはアダム強いんじゃ』
「いや、“イレギュラー”は“冬”に弱い。アダムの氷は普通に攻撃するのと同じだった。偶然か意図的にかは知らんが、冬になり、“私”の身体が生成させる時に彼奴らはやってくる」
『彼奴ら？』
「ああ…丁度来たな」
ルチアーノが海の方を見ると、そこには体がドロドロに溶けており、四足歩行で海から出ている“イレギュラー”が居た。
ドロドロの体から覗く赤い目は今までの“イレギュラー”とは違う雰囲気を出していた。
『うわっ、ヤバイのがいる…！』
ーピピィーー！！
私は“イレギュラー”出現の合図の木の笛を鳴らした。
そしてイスタカの手作りである。
『って、ちょっと待って！彼奴…屋敷の方に走っててない！？』
“イレギュラー”は私達の方の見、興味を示さず屋敷の方に目を向け、歩き出す。
「ちっ、不味いな。屋敷に向かわれてはこちらが困る。彼奴を拘束できるか？」
『やってみる』
私は“イレギュラー”の方に走り、腕を伸ばし、網目状にし、“イレギュラー”の方に向かい腕を伸ばした。
何とか全体を覆いつくしたが、力が今までの“イレギュラー”より強く、そして重かったのだ。
『重っ…！！ちょ、待った待った！！』
私は“イレギュラー”に引きづられる。あいかわらず“イレギュラー”は私を見ず、屋敷の方を見ている。
「力が足りないか、仕方ない。これは貸しだ」
ルチアーノは拳銃…いや“スナイパーライフル”を“イレギュラー”に向ける。
彼は“武器のバグ”まで持っていたのだ。
そしてライフルの銃口に雪の結晶が現れ、細かい結晶が集まり、そして
「撃つ」
ーバァン！！
大きな銃声が浜辺に鳴り響き、“イレギュラー”の身体を貫通した。
“イレギュラー”の動きが少し遅くなり、銃弾が貫通した場所が凍り始めていた。
『ルチアーノ！もう一発撃てない！？』
「すまん、リロードに時間がかかる。堪えろ」
『お前のアリーナでの無限連射はどこに行ったの！？早くして！腕もげそうなんだけど！！』
私は叫びながら“イレギュラー”を拘束しているが、腕が少しずつ黒くなっている。これが“感染”だろうか。
すると
「そぉい！」
聴き慣れた声と白と黒が視界に入った。
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から傘(プロフ) - この作品すごく好みでした、次の話も期待しています!! (2020年3月14日 4時) (
レス) id: 3a0b2e4785 (このIDを非表示/違反報告)
青蛇(プロフ) - 旅人さん» ありがとうございます。自分的にも気に入っている世界観なのでコレからもお楽しみくださいませ (2019年2月6日 20時) (レス) id: c680f9d767 (このIDを非表示/違反報告)
青蛇(プロフ) - ペンギン太郎さん» ありがとうございます。唯一バグが無いキャラなので性格を少し濃いめ？にしました。アダムも出てくる予定はあるのでお楽しみ下さいませ (2019年2月6日 20時) (レス) id: c680f9d767 (このIDを非表示/違反報告)
旅人(プロフ) - とても楽しく拝見させていただいてます！あまり見ないストーリーと(元からではありますが)個性豊かで魅力的なキャラ達に心奪われました… 尊すぎる 無理のないよう、更新頑張ってください！ (2019年2月6日 20時) (レス) id: 42db0291b9 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン太郎(プロフ) - ここのアダムが変態っぽくてすごく好き…応援してます！無理しない程度に頑張ってください！ (2019年2月6日 7時) (レス) id: a451b06430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青蛇 | 作成日時：2018年11月8日 21時
