居心地のいい場所とは (ページ38)

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二宮side

___ｯ‼

_________ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ‼

ドンドンドン‼‼

____あ…___だろ‼

かん…‼_______だろうが‼

「ん～…っるさいなぁ…」

激しい騒音と怒鳴り声でせっかく寝れていたのに起きてしまった

あれからそれぞれ部屋に戻って寝た
流石に時間も時間だったのですぐ眠りに落ちた

そして今まだ朝の6時ちょっと前
いつもなら静かな時間、起こされなかったらきっとあと二時間は起きなかったかもってくらい眠たい

なんて頭で考えて、ボケた頭が覚めてきたときこの怒鳴り声に耳を傾ける

「…？誰の声だろ……」

ドスの効いた低い声でちょっと枯れ気味、それに年齢が高そうな気がする。大野さんでも翔さんでも相葉さんでも潤くんでもない、
ベッドをおりて部屋をそっと出て階段を静かにおりた

「あれで最後だって言っただろ！！！何度も言わせんじゃねぇ！！さっさと帰れ！！」

「…相葉さん？」

少し覗くと玄関に両手をかけて一人の男性の行く手を阻んでいる
50代前半くらいで背の高い大柄な男性だ

「帰れだ？元はといえば俺の家だぞ！ただ産み落とされただけのお前がいつまでも生意気な口効くんじゃねぇ！！」

「ただっ…！、あんたこそいつまで俺に頼るつもりだよ！！あんたの借金に俺らがどれだけ苦しまされたかわかってんのか！今もなおこうやって金取りにきて…生意気な口効いてんのはどっちだ！！」

__________________________

「にの」

「っ！」

食い入るように見ていた俺の肩をトンとたたいて俺の手を引く翔さん
階段を普通におりきって玄関から丸見えの廊下を歩いてリビングに連れて行かれた
リビングには潤くんが美味しそうな朝食を作ってくれていた

「あとで話すよ。相葉くんの口から、ね」

翔さんは優しくてそう言うと昨日と同じ席に座った
長い言い合いを聞いている俺の顔が余程酷かったのか"もうそろそろ助っ人さんが行くから大丈夫"って翔さんが言った
翔さんはいつもどうり冷静だけど潤くんはちょっと怖がってるような心配そうな顔付きだ

「相葉ちゃん」

大野さんだ

玄関が、すっと静まった