失恋系少女＿地縛少年花子くん＿

じゅうご！ ページ17

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どうもこんにちは！

華嶽 Aちゃんだよ〜


てことで、放課後になっちゃった...


い、行きたくない...




大好き(現在進行形)な人に、

好きを伝えられないまま別れがくる。


耐えられないでしょそんなの....



..............でも、逆に良かったのかもしれない。

これで物理的な抑制ができれば、

多分諦められる。

というか、諦めるしかなくなる。



八尋さんに、実害を出してしまう前に、

離れないといけない。



っていうか！！！もう10分経ってる！！


早く行かないと.....！！







*






ｶﾞﾁｬ




『.....あの、』


｢ｯ？！、ハナちゃん！！！！｣

｢うわぁぁぁん！ハナちゃん！！！｣



扉を開けても、誰も私に気づかなかったから

声を掛けてみた。

八尋さんが泣きながら抱きついてくる。


.......これが花子くんなら、なんて。

ｯｯ.......違う、今日は別れを伝えに来たんだ。

しっかりしないと。



｢ハナ先輩、久しぶりっす｣


『....うん』


｢ｸﾞｽｸﾞｽ｣


『ごめんね、八尋さん』



..............花子くんは、声掛けてくれないのか。


＿待って。無理だわ()

私これ一生引きずる気がする()



八尋さんに一言謝ってから、離れてもらう。




深呼吸して、ゆっくり話す。


『.......、私、もうトイレ掃除に来れない』


｢..............ぇ？｣


｢？、なんでっすか？｣


｢.......｣



.......つらい。なんで無言なの？ねぇ。


興味無さそうに窓の外を眺める彼。



ふと、八尋さんと花子くんがキスしてた日を思い出す。


"んー？あ、ハナだー"


八尋さんが私に声を掛けたから、こっちを見た。

別に私だからじゃない。

八尋さんが私に話しかけなかったら、きっと私の方を見なかった。


*

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