にじゅうろく！ ページ28
*
｢.......あのさ｣
ずっと黙っていたミツバ君が話し始める。
....と思ったら私の方に体を向けて、
頭を90度まで下げた。
｢さっきは本当、ごめんなさい｣
｢ぼく、この人に命令されて、逆らえなくて｣
そう言って司くんを指差す。
うわぁ...状況を見て掌返すタイプかこいつ....()
え？なんで初対面でそんなに信用してないのか？
だってさ、考えてみてよ。
さっき水かけてきたときの顔。
死ぬほど楽しそうだったよ？()
流石にあそこまで楽しそうなのは
本心から楽しんでないと無理でしょ...。
まず"楽しそうだった"時点でサイコパス()
『.......うーん....？』
『それが本当だとしても、』
『実行したなら変わらないんじゃ....？』
『無駄な責任転嫁は墓穴を掘りますよ』
｢私も同意見ね。｣
『桜さん！』
｢ﾁｯ｣
おい今舌打ちした？したね？
はっ倒すぞ()
｢ねぇハナ〜、どうしてもダメなの〜？｣
『何がですか？』
｢俺たちの仲間になってよ〜、ねぇ〜｣
『ぅわ、ちょ、揺らさないで...』
司くんに肩をグラグラと揺さぶられる。
｢おーいチビその辺にしとけって｣
｢むむむぅ.....｣
『ビックリした川平さんかと思った()』
｢でもさ、ハナちゃん？｣
｢これから放課後ヒマになっちゃうよね？｣
『なっちゃいますね』
｢じゃあさ？いい提案だと思わない？｣
｢ハナちゃんの大好きなお嬢も一緒だしさ｣
『.......桜さんも一緒....』
｢えぇ、そうね｣
｢私も貴女が居てくれたら嬉しいわ｣
『な、なん...本当ですか？！』
｢反応の差がすごいと思うんだけど｣
『桜さんと....一緒......、ならいい、かも』
『.......うん、決めました！』
『これから宜しくお願いします！！』
｢おぉ〜、桜やるぅ！｣
｢お嬢にベタ惚れだな｣
途中でミツバ君が野次を飛ばしてきたけど
別に気にしない。
え？そんなに桜さんに惚れてたっけって？
誰だって可憐な女の子には弱いでしょ？
私だって例外なくそうなんです！
『ところで。仲間になるって具体的には何か...』
｢んー、協力してもらうの！｣
『そういえばさっきも言ってましたね』
｢具体的なことはぁ、特に決まってないね！｣
『...あー....』
｢でも何かあったら手伝ってね！｣
『わかりました！』
失恋したところ、仲間ができました。
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心音 - すっごい面白いですね。名字同じグヘへへへ (2021年2月9日 7時) (
レス) id: 151c54b00a (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 - もう好き。ストーリーとか全部好き。絶対最後まで応援しますっ！！ (2020年4月7日 18時) (レス) id: c104286198 (このIDを非表示/違反報告)
遥 - いつ更新しますか?お楽しみ (2020年4月7日 11時) (レス) id: 08cfac3417 (このIDを非表示/違反報告)
刃華禰 - この話めちゃおもろいっすね！更新楽しみにしてます！ (2020年3月19日 4時) (レス) id: 022f9f82f7 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - わーい！！お揃いだぁ（≧∇≦） (2020年3月6日 23時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華獄 | 作成日時：2020年2月18日 7時
