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エースの謝罪にクラス中が安堵した。
どうやら誤解が解けたようだ。

エースの謝罪も本心だろうと感じたAは目の前に立つ2人の背中に『大丈夫』と言葉を投げかけた。それまで声だけしか聞き取れなかったエースの表情を見て、本気で彼が悔やんでいたのだと知ったAはエースに笑いかけた。


『あまり気を落とさないで』
「俺の事恨んでねえの」
『恨むも何も気にしてないわ。足はちょっと痛かったけど、それはあなたがやった訳じゃないでしょ?』


Aの優しさが身に染みてエースは思わず涙が溢れそうだった。この優しさはなんだ、聖母か何かか?と錯乱するのも束の間
破かれた教科書がエースの目に留まる。

まさか、と思った。
あの女はこんな卑劣な行為までしているのかと。
確信はない。またもや仮説だけで動き出しそうだった。
だけど一度頭に登った血はなかなか降りてこない。

ガバッとAの腕を思い切り掴んでしまった(・・・・・・・)


「この教科書も全部あいつがやったのかよ!?」
『ひ、…ッやめ、やだ!!』
「ちょ、エースクン!」


エペルが慌ててエースからAを引き離す
だが遅かった。Aは恐怖で全身が粟立ち自分を守るように頭を抱えて息を乱す。

普段からは想像もつかない取り乱しように周りはザワザワと騒がしくなる。


「大丈夫、Aサン落ち着いて。ここに怖い人はいないよ、どこにもいないから。だから大丈夫、ね、落ち着いて」
『ごめ、ゴメンなさい、ごめん…ッ』
「謝らないで、何も悪くないよ。Aサンは何も悪いことしてないよ」


エペルは必死にAを落ち着かせた。
背中をさすってあげたい、抱きしめたあげたい。
けれど今それは逆効果だ。言葉しか彼女を落ち着かせられない。

エースは取り乱したAを見て頭に登っていた血が降りて冷静になっていくのを感じていた。うわ言のように謝罪を述べる彼女を見て噂は本当だったのだと、再び自責の念に駆られる。

噂が真実かもわからなかったのに腕を掴むなんて馬鹿なことをしてしまった。

後悔するものの仕方がない。
AのクラスメイトはAが関わると脅威の団結力を見せる。Aが異性が苦手だという事実を漏らさないよう務めていたのだ。弱みが漏れてしまえば彼女が何をされるかわかったもんじゃない。

最初の頃に流れてしまった噂は仕方がないにしろ、それ以降は一切そういうことが漏れないようにと団結していた。だからエースが知らなかったのも無理はないのだ

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nana(プロフ) - はぁー、同クラ最高!面白くて読むのがすごい楽しいです!更新待ってます! (2022年2月23日 18時) (レス) @page9 id: 7f38ffe42c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とあるフクロウさんさん» ありがとうございます。更新頑張ります。 (2022年2月17日 16時) (レス) id: c8a8a4f504 (このIDを非表示/違反報告)
とあるフクロウさん - とても面白いです!休み時間に読ませてもらってます!続き待ってますー (2022年2月17日 13時) (レス) @page5 id: 8f05441832 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Yukiさん» コメントありがとうございます。精進します。 (2022年2月17日 1時) (レス) id: c8a8a4f504 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください (2022年2月16日 20時) (レス) @page3 id: c5e23189c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年2月16日 17時

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