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「ごめん、玄関濡らしちゃうね。」
「気にしないでください…って俺の家じゃないですけど。」
「あはは、ありがとう。」
深澤さんは雨合羽の帽子を取って頭を掻くと
申し訳なさそうに眉を下げた。
家鳴りが酷くかなり揺れる、
こんなに急激に荒れることがあるだろうか。
やっぱり、呪いは本当にあるんじゃないか
そんな考えが頭を過った。
「ここら辺は山間だから
天候が急激に変わることがよくあるんだよ。」
「あ、そうなんですか」
顔に出ていたのであろう
深澤さんは俺を安心させるように笑顔を見せた。
やっぱりいい人だ、この人がここの警察官で良かった
なんて思いつつ胸を撫でおろした。
「それでここに来たのは佐久間くんの事なんだけど」
「はい、病院…」
「この天気だし今日一日は荒れるみたいなんだよ
外出る方が危ないから
家で安静にしてる方が佐久間くん的にもいいかと思って。」
確かに、現在の外の様子から
天候が回復していくようには見えない。
とにかく佐久間くんの体調を確認して
緊急を要していないようなら病院へ行くのは延期しよう。
「よかったらあがってください、
俺の家じゃないですけど。」
「なんかそれ面白いな、
じゃあお邪魔しようかな。」
着ていた雨合羽を玄関の隅に干して
深澤さんを居間まで連れて行くと
ほぼ目の開いていない翔太くんが
お風呂から出ていたようで頭をタオルで拭いていた。
「翔太くん、深澤さん来ましたよ。」
「っす、」
「なんですかその返事。」
なぜ照れているのかよくわからないけど
押し入れから座布団を取り出して深澤さんに座ってもらうと
あとは翔太くんに任せて居間を出た。
「あ、おはようAちゃん。」
「おはようございます…。」
佐久間くんの隣の部屋からAちゃんが出て来て
寝不足なのか隈ができていて少し眠そうだ。
最後に起きてくるなんて彼女にしては珍しいし
やっぱり怖くて眠れなかったのだろうか。
「寝不足？」
「ちょっと夜更かししちゃって
すいません、すぐ用意します。」
「ああ、病院のことなんだけど
今日一日天気が荒れてるみたいだから
佐久間くんの体調次第で明日に延期しようかと思って。」
「そうなんですね。」
目を擦って必死に目を開けようとしているAちゃんは
いつもより幼く見えて、ニヤケそうなのを何とか誤魔化した。
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ぱぐたろう(プロフ) - そふらさん» 読んでいただきありがとうございます🤍そう言っていただけて嬉しいです！折り返し地点まで来ていよいよ最終章が近づいていますので、最後まで御付き合いいただければ嬉しいです🙇♀️ (2022年9月4日 19時) (
レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - なぁたさん» 前編読んでいただきありがとうございます🙇♀️暑さが吹っ飛ぶような内容になっていればと思います(肌寒くなってきましたが笑)楽しんでいただけて嬉しいです🤍最後までよろしくお願いします！ (2022年9月4日 19時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
そふら(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きが気になって頻繁にチェックしてしまう程面白くて最高な作品です！大変だと思いますが更新楽しみにしてます！ (2022年9月3日 2時) (レス) id: 8614b66f6c (このIDを非表示/違反報告)
なぁた(プロフ) - 作品更新嬉しいです！今回更新分の内容ずっと、うそでしょ、まって、こわい、しんどい状態でした。ドキドキさせてくれてありがとうございます。また楽しみに待ってます☺️ (2022年9月3日 2時) (レス) @page45 id: bf7a073558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2022年8月11日 19時
