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「あんたいつの間に料理できるようになったの？」
「そりゃ多少はね。」
今日に備えて作り置きしておいた料理を並べ
四人でテーブルを囲み、夕食を食べ始めた。
照くんの作った商品を見て、すっかり彼を気に入った両親は
食事の準備ができるまで娘の私そっちのけで雑談を楽しんでいた。
どうしてあんなに話し続けて疲れないんだ
自分の親ながら底知れぬ体力に溜息が出る。
「カップラーメンですら失敗して泣いてたのに。」
「いつの話してんの、それ小学生の時でしょ。」
「そうだっけ？」
母の頭上にハテナマークが見える
マイペースなのはどっちだと言いかけた言葉を飲み込んで
お土産にと持って来てくれたワインを一気に飲み干した。
「ちゃっかりいい人捕まえて…
照くん、何か弱み握られてるの？」
「何言ってるの、
Aちゃんはしっかり者だから
素敵な人が自然と寄ってくるんだよ。」
久々に会った両親は仲睦まじい様子で
とても幸せそうな雰囲気が部屋中を侵食していく。
そんな姿に安心しつつも何処か寂しさを覚えて
お酒を飲むペースが早くなっていく。
「あんまり飲み過ぎると明日に響くよ。」
「大丈夫だよ
靖幸さんは隣の酔っぱらいを気にかけてください。」
「隣の酔っぱらい…？
え、なんでいつの間に！？」
一瞬ポカンとした表情を浮かべた後、
ゆっくり隣に顔を向けて現状を把握し慌て始めた。
さっきまで機嫌よく話していた母は
お酒が弱いのにワインを二杯も飲んで酔いつぶれている。
仮にも婚約者の前で何やってるんだと呆れつつ
今日はこれでお開きにしようと片付けを始めた。
「ごめんね送ってもらって。」
「気にしないでください。」
「ありがとう、
…あんまり飲まないようにって言ったのになぁ。」
お酒をまだ飲んでいなかった照くんが
ホテルまで車で送ると申し出てくれた。
母だけでなく靖幸さんともすっかり仲良くなっていて
車内でも会話が途切れることはなかった。
「今日はお時間作っていただいてありがとうございました。」
「いやいや、こちらこそ！
最後はグダグダになっちゃってごめんね
Aちゃんの事よろしくね。」
「もちろんです。」
「Aちゃんも、たまには連絡頂戴ね。」
靖幸さんの言葉に笑みを作って小さく頷くと
二人は最近できた綺麗なホテルへと入っていった。
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ぱぐたろう(プロフ) - かなさん» ありがとうございます🙇♀️深澤さんまさかの気づいてなかったという😳笑 いよいよ折り返し地点で後編がスタートしますが最後まで楽しんでいただければ嬉しいです💛 (2022年6月24日 18時) (
レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - ざわ絶対好きだろうなと思ったら鈍感でかわいかったです🥰わら そして照さんご両親にまさかのカミングアウトでこれからの展開がより楽しみです！更新楽しみにしてます☺ (2022年6月16日 20時) (レス) @page38 id: 6205cccaf8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ayaさん» いつもありがとうございます🙇♀️今回も波乱の予感満載ですが最後までお付き合いいただければ嬉しいです💛 (2022年6月6日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - mrkt2601さん» いつも読んでくださってありがとうございます🙇♀️今回のお話も最後まで楽しんでいただけるように頑張ります！ (2022年6月6日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - お疲れ様です(*^^*)新作ありがとうございます！契約結婚や偽装系からの同棲のようなお話大好きなので一段と気になります☺️今回のお相手は岩本さん✨どうなるのか楽しませて頂きます！！ (2022年6月5日 18時) (レス) @page7 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2022年6月4日 20時
