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「楽しかった？」
「はい！
辰くんがいつもに増して輝いてたというか、
花嫁姿もすごく綺麗だったし、キラキラで…！！」
結婚式の帰り道、
手を繋いで街灯に照らされた夜道を歩いていく。
Aちゃんは興奮冷めやらぬといった感じで
目を輝かせながら途切れ途切れに言葉を紡いでいく。
「…ちょっと寄り道していかない？」
「でも、明日仕事なんじゃ…」
「俺は大丈夫、
Aちゃんが平気なら…どうかな？」
「私も大丈夫です。」
小さくて白い手を引き
歩くスピードを合わせて、帰り道とは違う方向へ進む。
街が一望できるような高台に辿りつくと
Aちゃんは大きな目をさらに開いてフェンスに駆け寄った。
「都会でもこんなに星見えるんだな。」
「そうですね、
私天体観測とかしてみたかったんです！」
「じゃあ今度はちゃんと準備して行こう。」
「はい！」
俺はこの笑顔を守っていけるだろうか、
幸せにできるだろうか。
温かい家庭を作っていけるだろか。
「俺は…Aちゃんの事、幸せにできてる？」
俺もふっかの事言えないかもしれない、
Aちゃんの事になると弱くなって
ついついネガティブな方へ考えてしまう。
俺の方が年上だし
Aちゃんはまだ知らないことが沢山ある。
だから俺が幸せまで引っ張っていってあげないと
なんて一丁前なことを考えているくせに
ここへ来て怖気づいてしまう。
「凄く幸せです、
でも…その質問は変だと思います。」
「え？」
「幸せは二人で作っていくものじゃないでしょうか。」
「二人で？」
「誰かに幸せにしてもらう人生じゃなくて
私は、大好きな人と一緒に幸せを生み出していきたいです。」
Aちゃんは
いつの間にかこんなにも強くなっていた。
俺は彼女の存在に、ある意味依存しかけていたのかもしれない
幸せにしないと離れて行ってしまうんじゃないかって。
「そう、だな。」
「あ、生意気言ってすいません…」
「嬉しいよ、気持ちを教えてくれて。」
独りよがりの幸せなんかじゃなくて
二人で作っていくんだ。
「…俺達も、結婚しませんか？」
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きらり(プロフ) - はじめまして。最初から全部読まさせていただきました…主人公よりはまだいい家庭で育っているはずなのに自分を重ねてしまい、最後は少し泣いてしまいました…笑 自分語り失礼しました…素敵なお話ありがとうございました!完結、お疲れ様でしたm(_ _)m (2021年9月19日 18時) (
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年8月25日 19時
