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「離婚…するの？」
「しない。」
「え、あ…そうなんだ。」
一生懸命私の考えを理解しようとしているのか
顔を百面相させる宮舘くんはすごく可愛い。
「結婚した時さ、
名義変更がすっごく大変だったの！」
「え？」
「もう二度とあんな経験したくないって
あの時心に誓ったの。
離婚したらあの時の苦労が水の泡じゃん？」
「…っAさんってやっぱり変わってるよね。」
ポカンとしていた宮館くんは
じわじわと何かが来たみたいで吹き出した。
笑われても仕方ない理由だしと反論せずにいると
宮舘くんは目に溜まった涙を拭いながら咳払いをした。
「話、聞こえちゃったんだけどさ
生理的に無理な人と生活するって
精神衛生上よくないことだし
面倒くさいのはわかるけど考えなきゃ。」
「わかってはいるんだけど…
ってごめんね？
こんな話されても困るよね。」
「いや、Aさんと話せるだけで嬉しいよ。」
「またまた…。」
そう言えば宮舘くんと2人で話す機会は少なかった。
高校時代はそんなに仲が良かったわけでもなく
居酒屋に通うようになっても常にあの2人がいて
じっくり話すのは今日が初めてだ。
「Aさんは高根の花だったから。」
「うーん、否定はしないかな！」
「ふふ、変に謙遜されるより嫌味ないね。」
「実質モテたし！
だから調子乗ってえり好みして
恋愛経験ゼロのまま大学行っちゃったから
変な男に捕まって…しかも二回も！」
大学に入ってすぐできた彼氏に
他の女の子とも遊びたいからと一年も経たず振られ
それを慰めに来た辰哉にまんまと取り込まれた。
「向いてないなー。」
「Aさん優しいから
きっと駄目な男が寄ってきちゃうんだよ。
そういう人って見極める力半端ないから。」
「優しくなんかないよ。」
好きな人にだけ。
嫌いな人にはとことん冷たい態度を取る、
現に今辰哉をないがしろにしてるわけだし。
「あ、家ここなの。」
「そっか、じゃあまた来てね。」
そんな会話を繰り広げていると家に着いて
宮舘くんは颯爽と来た道を歩き出した。
「全然同じ方向じゃないじゃん。」
その優しさが、今は身に染みた。
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aggy(プロフ) - はじめまして！ぱぐたろうさんのお話を読ませて頂き、めっちゃハマって過去作品読ませてもらってました！めちゃくちゃ面白いです！個人的に何故かしょっぴーとのやり取りがツボでした。続編とほかの作品も読ませて頂きますね(^^) (2022年5月1日 18時) (
レス) @page43 id: b193afbce1 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - はじめまして！電車の中で読んでしまって、苦しくて危うく大号泣してしまうところでした(笑)続編もしっかり読みます！！ (2021年7月16日 15時) (レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ふさん» 頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ひなこさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 美桜さん» ありがとう！ええ！そんな夢を笑 (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年6月28日 18時
