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「退院おめでとー！！」
「お酒はしばらく駄目だから
今日は三人ともお茶ね、もちろん場所は
舘ちゃんの居酒屋！」
病院まで迎えに来てくれた美嘉と香織は
車に乗り込んだ瞬間クラッカーを鳴らしてきて
学生ノリが抜けない2人に笑いが絶えなかった。
昼間も営業している宮舘くんの店に向かうと
自分もお祝いすると言い出しとサービスで
沢山の美味しそうな料理を運んできてくれた。
「宮舘くんありがとう。」
「全然、元気になってよかった。」
宮舘くんのご厚意に甘えて
久々の絶品料理を頬張っていると
香織が箸を置いて姿勢を正し、大きな深呼吸をした。
「Aの退院祝いでこんなこと報告するのは
ほんっとうに申し訳ないんだけど
無事に昨日、離婚が成立しました。」
「え！？ほんと？」
「うん、晴れて独身になれたし
問題は解決したからいつでもAのそばに居られるよ。」
香織が吹っ切れたような笑顔を見せると
離婚祝いもかねて再び烏龍茶を片手に乾杯した。
「でも離婚調停するなんてかなり大ごとだよね。」
「私だってしたくなかったよ、
でも浮気相手が慰謝料払いたくないだの
ババアは黙って引っ込んでろだの
嫌がらせとか脅迫とかいろいろしてきたから。」
「うわぁ、図々しい不倫女って救いようないね。」
「ホントよ、人様の旦那に手出して
ただで済むと思うなよって意味で
弁護士さんの力もお借りして総額1000万搾り取った。」
「ざまあないね。」
相変わらず笑い飛ばす美嘉と
スッキリした表情の香織が話すことに小さく相槌を入れる。
そうか、浮気で離婚するんだから
当然相手がいるわけで、2人の問題ではなくなる。
その人がごねたらこんなにも面倒くさいのかと
焼き鳥を頬張りながら聞いていると
突然肩を叩かれて振り返った。
「こんにちは、Aさん。」
「…誰、知り合い？」
「いや、初めましてのはず…。」
声をかけてきたのは若い女性で
美嘉に知ってる人かと聞かれても
全くもって記憶になく首を傾げる。
「ああ、会うのは初めてでしたね！
電話では話したことありましたけど。」
「え…あ、え。」
「私、日下部利亜夢って言います！
深澤さ…たつくんと早く別れていただきたくて
押しかけちゃいました！」
神様は私に休息をくれないようだ。
______________________ to be continued
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aggy(プロフ) - はじめまして！ぱぐたろうさんのお話を読ませて頂き、めっちゃハマって過去作品読ませてもらってました！めちゃくちゃ面白いです！個人的に何故かしょっぴーとのやり取りがツボでした。続編とほかの作品も読ませて頂きますね(^^) (2022年5月1日 18時) (
レス) @page43 id: b193afbce1 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - はじめまして！電車の中で読んでしまって、苦しくて危うく大号泣してしまうところでした(笑)続編もしっかり読みます！！ (2021年7月16日 15時) (レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ふさん» 頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ひなこさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 美桜さん» ありがとう！ええ！そんな夢を笑 (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年6月28日 18時
