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「ふっか、」
「…なにっ？」
「今までふっかが本気でやり直そうとしてたから
協力もしたし深くは聞かなかった。
でもそろそろなんで別の女と寝たのか教えろよ、
酔っててもそれぐらいの理性はあっただろ？」
照にそう聞かれて黙り込む。
本当にご無沙汰だったから我慢が効かなかった
でも誰にそういうことをされてもってわけではなく
彼女だったから理性が効かなくなってしまった。
「…似てたんだよ。」
「へ？」
「Aに…、凄く似てた。
酔ってぼやけてる視界で見たら瓜二つで…
ずっと倦怠期でギスギスしてて
Aに触れたくても触れられない日々が続いてたから…っ、」
「何だよそれ…。」
勝手なのはわかっている、
自分から冷たくして定時に帰らなくなったくせに
外でAに似てる後輩に癒しを求めて
好意があるとわかっていても突き放さなかった。
「ふっかさん、正直に言うな。
あんた最低やわ
離婚したくないなんて言う権利あれへんよ。」
「わかってる…っ、」
「わかってへん、ホンマに好きなんやったら
そんなこと絶対しやん。
それは奥さんにもその女の子にも失礼や。」
康二は泣きそうになりながらそう言うと
荷物を持って家を出て行ってしまった。
照はただ顔をしかめているだけで
阿部ちゃんは泣き崩れていた。
「ふっかもういい、
…もう何も責めない。」
「阿部ちゃん…」
「頼むからAと別れてください…っ、」
阿部ちゃんは俺に頭を下げると
服の袖で涙を拭って帰っていった。
照と2人きりになった俺は
自業自得なのに涙が溢れ出て来て
嗚咽を混じらせながら必死に止めようとした。
「ふっか、」
「ごめんなさい・・・っ、」
「…一発殴らせろ。」
俺は大きく頷くと
阿部ちゃんに殴られた方とは逆の頬に拳がぶつけられた。
その後照はすぐに俺を抱きしめて
背中を優しく一定のリズムで叩いた。
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aggy(プロフ) - はじめまして！ぱぐたろうさんのお話を読ませて頂き、めっちゃハマって過去作品読ませてもらってました！めちゃくちゃ面白いです！個人的に何故かしょっぴーとのやり取りがツボでした。続編とほかの作品も読ませて頂きますね(^^) (2022年5月1日 18時) (
レス) @page43 id: b193afbce1 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - はじめまして！電車の中で読んでしまって、苦しくて危うく大号泣してしまうところでした(笑)続編もしっかり読みます！！ (2021年7月16日 15時) (レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ふさん» 頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ひなこさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 美桜さん» ありがとう！ええ！そんな夢を笑 (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年6月28日 18時
