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「旦那が生理的に無理になるって
すっごくよくわかるからさ。」
「ほんとそれ！
私も一番目の旦那が未だに受け付けない、
一度は好きになった相手なのに。」
「人ってそんなもんよ
家で愛してるなんて言いながら
外に私より若くて美人な女囲ってたんだから。」
自虐のようなマウントのような
そんな張り合いをしている二人に笑みがこぼれると
少しだけ元気が出て来て気が楽になった。
「Aさ、最近頑張りすぎじゃない？
なんか痩せてるし仕事の量増やしてるし…。」
「この家にいるのなんか辛くて
仕事の打ち合わせで家出たりして気分転換してるの。
ご飯は…辰哉が作ってくれてるんだけど…。」
「今更機嫌取られたってね！
てか理由がどうであれ優しくされるのって怖くない？
大体そういうときって外に女…あ、ごめん。」
美嘉が慌てて口に手を当てるけど
そう言われてしまうと不安が募っていく。
もう離婚しかないと思っているのに
どうしてこうも胸が締め付けられるのだろうか。
「…今から心構えしといたら？
違ったらよかったーで済むし
まあ美嘉の言い方はよろしくないけど。」
「ごめんってば…」
「まあこれは私達先輩からのアドバイス、
とにかくご飯はちゃんと食べないと。」
香織からの助言を受けて
わかりましたと何度も頷くと紅茶のおかわりに立ち上がった。
すると手の力が抜けてティーカップがすり抜けていき
見事に床へと落下し割れてしまった。
「A大丈夫？！
掃除機どこ？」
「大丈夫、拾えば…ほら、」
香織に心配されてしまい
慌てて拾い上げるためしゃがもうとした時
視界がぐるぐると回りだし、自分では制御ができず
ガラスの破片が散らばった所へ倒れ込んでしまった。
「A！？」
「き、救急車！？
それとも私の車で運んだ方が早いかな…っ、」
急いで私を抱きかかえる美嘉と
携帯片手に部屋の中を行ったり来たりする香織。
体が脱力して動けない中、最後にご飯を食べたのはいつだろうと考え
そういえば宮舘くんにおまけでもらうおつまみしか
最近食べていないことに気づいた。
「救急車来るって！
私ふっかに電話かけてくる。」
「Aの家族にも連絡入れた方がいいよね？
とりあえず弟にかけてみる！」
美嘉は私の頭を膝に乗せると
震える手でスマホを操作し耳に当てた。
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aggy(プロフ) - はじめまして！ぱぐたろうさんのお話を読ませて頂き、めっちゃハマって過去作品読ませてもらってました！めちゃくちゃ面白いです！個人的に何故かしょっぴーとのやり取りがツボでした。続編とほかの作品も読ませて頂きますね(^^) (2022年5月1日 18時) (
レス) @page43 id: b193afbce1 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - はじめまして！電車の中で読んでしまって、苦しくて危うく大号泣してしまうところでした(笑)続編もしっかり読みます！！ (2021年7月16日 15時) (レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ふさん» 頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ひなこさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 美桜さん» ありがとう！ええ！そんな夢を笑 (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年6月28日 18時
