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「マジか。」
「…うん。」
「俺が思ってる以上に崩れてるみたいだな。」
照は頭を抱え、康二は黙り込んでしまった。
翌日になり、一睡もできないままリビングに行くと
Aが正座していて小さな悲鳴をあげてしまった。
Aは俺に土下座して謝ってきて
罪悪感からか大粒の涙を流していた。
俺と違って何もしていないのに
ただただ泣きながら謝ってくれた。
「俺、情けないけどやっと気持ちがわかった。」
「…というと？」
「自分の好きな人が俺とは違う男とって
最後までしてなくても傷ついたのに
Aはあの時どれだけ傷ついたんだろうって。」
まるで心が死んだみたいだった。
何も考えたくない、なにも思いたくない
何処かへ消え去ってしまいたいいなくなりたい
そんなことばかり結局は考えてしまって悪循環だった。
「あの後美嘉ちゃんが仕事終わりに謝りに来た、
私が酔った勢いで強引に進めたって。
Aは何も悪くないのにあんなに謝ってくれて…。」
「ふっか、これはあくまで持論だけどさ
善と悪をつけるときに100と0ってことは絶対ない。
たとえ原因がふっかにあって悪のパーセンテージがでかくても
既婚の身でそういう行動をしたAちゃんにも
悪いところはある。」
照は俺をなだめるようにそう言うと
康二は隣で何度も深く頷いた。
確かにその意見も納得は出来るけど
やっぱりAに罪はない。
「一度話し合いの場作れへん？
二人で冷静になれんのやったら俺らも同席する。
照兄がふっかさん側について
俺が奥さん側についたら少しは話できるんちゃうかな？」
「それがいいな。
Aちゃんには俺から連絡するから
ふっかは一回、頭の中をリセットしろ。」
康二と照の提案に頷くと
今日ぐらいは酒を飲もうと言われた。
でもとても飲む気にはなれなくて断っていると
スマホの振動が伝ってきて画面を確認した。
「香織ちゃん？」
俺に連絡してくるなんて珍しい。
何か緊急の用事かもしれないと通話ボタンを押すと
香織ちゃんの声からしてなんだか慌てている様子だった。
“大変なの！！”
「…どうしたの？！」
“Aがいきなり白目向いて倒れて！！”
「え…？」
今にも泣きだしそうな香織ちゃんの声に
嘘ではないことは明確でスマホを落としそうになる。
あんなに泣いていたのに一人にしなければよかった
そんな後悔だけが頭の中を駆け巡った。
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aggy(プロフ) - はじめまして！ぱぐたろうさんのお話を読ませて頂き、めっちゃハマって過去作品読ませてもらってました！めちゃくちゃ面白いです！個人的に何故かしょっぴーとのやり取りがツボでした。続編とほかの作品も読ませて頂きますね(^^) (2022年5月1日 18時) (
レス) @page43 id: b193afbce1 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - はじめまして！電車の中で読んでしまって、苦しくて危うく大号泣してしまうところでした(笑)続編もしっかり読みます！！ (2021年7月16日 15時) (レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ふさん» 頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ひなこさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 美桜さん» ありがとう！ええ！そんな夢を笑 (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年6月28日 18時
