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「A〜たのしんでますか〜！」
「げっ、美嘉？
あんた酔い過ぎだって…」
そろそろ帰らないと家に帰れなくなるからと
席を立とうとした時に美嘉が現れて
一人では立てないのか悠君と呼ばれていたホストさんに
肩を抱かれながら満面の笑みを浮かべていた。
「私今から悠君とアフターでホテル泊るから〜。」
「え！？
ホテルって、えぇ…。」
「Aも翔太とすればいいじゃん！
はいこれお金、翔太だから色付けといたよ〜。」
「ちょっと、私既婚者だってば！
辰哉の事言えなくなるでしょ！！」
いくら酔っているとはいえたちが悪い冗談だ。
翔太さんに渡そうとしているお金をつき返すと
美嘉は私に飛びついてきて
私達にしか聞こえないような声で呟いた。
「ふっかがそう言うことしたからこそだよ
Aがしたって文句言えないでしょ？」
「でも私は辰哉と同類になりたくないし…」
「あんたは真面目過ぎんのよ、
今まで仕事やりながら家事もほとんどこなして
ふっかのために男友達と縁切って散々尽くしてきたじゃん。
痛い目見ればいいのよ、どうせ再構築する気ないんでしょ？」
何も言い返せない私の背中を叩くと
美嘉はホストと一緒に店を出て行ってしまった。
翔太くんの手にはいつの間にかお金が握らされていて
時計を見ると終電の時間になっていた。
「俺は別にいいけど。」
「へ…？」
「客とそういうことならいくらでもしたことあるし
あと金貰っちゃったし
Aの事泣かせちゃったからお詫びもかねて。」
これも彼なりの優しさなのか
固まっていると鞄の中のスマホが振動して
画面に映し出される名前を確認した。
「辰哉…。」
「なに、旦那？」
「あ、えっと、うん。
いつもこんな連絡してこないのに。」
一度だけ、倦怠期に入ったばかりの頃
辰哉に連絡を入れず飲みに行ったことがあった。
深夜を回っているというのに連絡どころか
家に帰るとベッドで爆睡していて
ああもう私はこの人に必要ないんだと悟った。
「あ、翔太さん？」
「そんな都合のいいクソ野郎なんて無視すればいいじゃん、
今日俺と楽しんだって浮気になんないよ。」
生理的に無理だと言っている人と同じ行為をするなんて
そう思っている自分がいる反面
彼と夜を共にしたら、辰哉が浮気した理由を知れるんじゃないかって
私のも悪いところがあったのかもしれないって
そう思っている自分もいた。
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aggy(プロフ) - はじめまして！ぱぐたろうさんのお話を読ませて頂き、めっちゃハマって過去作品読ませてもらってました！めちゃくちゃ面白いです！個人的に何故かしょっぴーとのやり取りがツボでした。続編とほかの作品も読ませて頂きますね(^^) (2022年5月1日 18時) (
レス) @page43 id: b193afbce1 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - はじめまして！電車の中で読んでしまって、苦しくて危うく大号泣してしまうところでした(笑)続編もしっかり読みます！！ (2021年7月16日 15時) (レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ふさん» 頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ひなこさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 美桜さん» ありがとう！ええ！そんな夢を笑 (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年6月28日 18時
