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ページ20

_Fukazawa side_



「ふっか顔きもい。」



「俺今は何言われても許せる。」



ニッコニコの理由はもちろん
昨日久々にAから反応してもらえたからで、
お守りがてらあの紙は胸ポケットにしまってある。



「なんかあったの?」



「昨日さ、やっとAから返事してもらえたんだよ!」



照にだけ特別に紙を見せると
少し引いたような顔で俺を見て来て
そんなこと気にせず猛スピードで仕事を進めていくと
隣から大き目な溜息が聞こえた。



「あのモテモテだったふっかが
 こんな馬鹿にされたメモ一枚で上機嫌になるなんて…。」



「っちょ、ばか投げんなよ!」



照にAからの返事が書かれた紙を頬り投げられ
慌ててひらひら舞う紙をキャッチすると
また溜息をつかれてしまって唇を尖らせた。



「まあ前進なんじゃないの。」



「でしょ!
 まあキッチン汚すぎて怒られたんだけど。」



「…、じゃあ第二段階いくか。」



「おう!」



最初は絶望的だったけど
Aに尽くそうと決めてからの日々は
何だか色づいていて活気がある気がする。



「あそっか。」



「ん?」



「なんか懐かしいなって思ってたんだけど
 今の俺ってAにアピールしてた時みたいだなって。」



アプローチし過ぎて嫌われたぐらいに好きで
もうこの人を逃したら、
俺は一生恋愛なんてしないと直感的にそう思った。



「ふっか、ポジティブに捉えるのはいいけど
 あくまでこれはお前の不貞を償うための期間なんだからな?
 反省の気持ちは忘れんなよ。」



「それはわかってる、
 一生かけてでも償って
 また信頼してもらえるまで頑張る。」



「ん、じゃあまた康二と集まって叩き直していくぞ。」



スマホの電源を入れると
付き合ったその日に撮ったツーショットが映し出される。
またこの日のような笑顔を見せてくれるのだろうか
写真の中のAを親指でなぞっても答えは出なくて
今はただ頑張るしかないとスマホをポケットにしまった。









「あ、おかえり…あの、」



「要らない!!」




慣れたもので素早く夕飯を作り終わると
玄関の扉が開いて急いでお出迎えに行く。
でもAはとてつもなく怖い顔をしていて
俺を突っぱねると書斎へ引きこもってしまった。

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aggy(プロフ) - はじめまして!ぱぐたろうさんのお話を読ませて頂き、めっちゃハマって過去作品読ませてもらってました!めちゃくちゃ面白いです!個人的に何故かしょっぴーとのやり取りがツボでした。続編とほかの作品も読ませて頂きますね(^^) (2022年5月1日 18時) (レス) @page43 id: b193afbce1 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - はじめまして!電車の中で読んでしまって、苦しくて危うく大号泣してしまうところでした(笑)続編もしっかり読みます!! (2021年7月16日 15時) (レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ふさん» 頑張りますのでよろしくお願いします! (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ひなこさん» ありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 美桜さん» ありがとう!ええ!そんな夢を笑 (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぐたろう | 作成日時:2021年6月28日 18時

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