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「じゃあAちゃんの夢が叶ったら
俺にも作ってよ。」
「私なんかが作ったのでいいの？」
「Aちゃんの作ったやつがいいんじゃん、
ペアリング作ってよ。」
その言葉に体が固まってしまった。
そりゃそうだ、これだけイケメンなのだから
彼女がいたって不思議ではない。
仲が良くなれたからって自惚れていたんだ
そう気づくとなんだか恥ずかしくなってきて
蓮くんはそんな私を見て微笑んだ。
「だからさ、今のうちに教えといてよ。」
「へ？」
「Aちゃんの薬指の号数。」
確かにそんなことを約束した記憶がある、
そんなことより今思えばイケメンだからいいものの
セリフだけ聞けば鳥肌ものだ。
「その約束を果たしに来たと？」
「そうそう、まあ別れちゃったから
ピンキーリングになっちゃったけど。」
「…んで、インスタって？
私蓮くんのアカウント…ブロックしてたよね？」
「見るだけならいくらでも方法はあるよ。」
何で私のインスタを見る必要がるのか、
全くもって意味が分からない。
あの約束を果たしに来た時点で変わり者だろうし
きっと私には理解できない思考をしているのだろう。
「Aと別れたこと、
ずっと後悔してたんだ。」
「振ったのはそっちだよね？
…もっと遊びたいって
私の知らない女の子と腕組みながら。」
「あの時は俺も若かったから…
でも他の女と遊んでも無意識にAと比べちゃって
大学卒業してからは彼女すら作ってなかった。」
さっきまでとは打って変わって真剣な表情になると
机の上で大きな手を私の手に重ねてきた。
異性から触れられるのはいつぶりだろうか
なんて考えてしまったけどすぐに我に返り
手を引き抜き膝の上で握りこぶしを作ると
蓮くんは少し寂しそうに笑った。
「別れてから、キモイって思われるかもしれないけど
Aのインスタ見るの止められなくてさ。」
「…。」
「ふっかさんと結婚したって投稿見て
俺が見たことない笑顔で写ってるA見て
諦めなきゃって…思ってた。」
振ったのはそっちなのに
どうしてそんなに泣きそうな顔をするのか。
そんな顔されてしまったら、私は…。
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aggy(プロフ) - はじめまして！ぱぐたろうさんのお話を読ませて頂き、めっちゃハマって過去作品読ませてもらってました！めちゃくちゃ面白いです！個人的に何故かしょっぴーとのやり取りがツボでした。続編とほかの作品も読ませて頂きますね(^^) (2022年5月1日 18時) (
レス) @page43 id: b193afbce1 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - はじめまして！電車の中で読んでしまって、苦しくて危うく大号泣してしまうところでした(笑)続編もしっかり読みます！！ (2021年7月16日 15時) (レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ふさん» 頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ひなこさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 美桜さん» ありがとう！ええ！そんな夢を笑 (2021年7月3日 21時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年6月28日 18時
