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「いやいやいや、夢だよね？」
ここは無難にと頬を抓ってみるとすごく痛くて
涙目になりながら頬をさすりもう一度鏡を覗き込んだ。
何度見ても佐倉志貴ではなく
宮舘Aと呼ばれていた同い年の女の子がいる。
「…、神様っていたんだ。」
私は昔から変なところで呑み込みが早いが、
今はその性格に心から感謝している。
これはきっと夢ではなく、私が望んでいた来世だ。
そうと分かればこの人生を失敗するわけにはいかない。
誰もがみんな一度しかないチャンスを
私は二度掴むことができたんだから。
「A、入るよ？」
控えめなノックとともに澄んだ声が聞こえて
はいと答えると同い年くらいの女の子が入ってきた。
おそらく看護師さんが言っていた友人だろう。
「はあああ、よかった！
本当に心配したんだからね！？」
さっきとは打って変わって大きな声で抱き着いてくる。
この宮舘さんはやっぱり私の望んだとおり好かれる体質なのだろう。
「ご、ごめんね？
あの、なんでこうなったのか覚えてなくて…。」
喋り方が合っているのかわからず恐る恐る答えると
彼女は体を離し、私の右手を優しく包み込んだ。
「そうだよね、トラックと事故ったんだもん。
もしかして名前も！？
私！高山結！」
「それは覚えてるよ。」
名乗ってくれて助かった。
覚えてるふりをすると安心したのか大きなため息をつき
ベッドの端に腰かけた。
「記憶は無事みたいだね、よかった。」
そんなことよりこの子はトラックに轢かれたのか…
それで他界して、そこに私が入り込んだってことなら
この子には悪いがタイミングが良かったのだろうか。
「お父さんとお母さん
仕事変わってもらえたからすぐ来るって！」
「ああ、うん！
さっき担当医の人から聞いた、ありがとう。」
「いいよー！水臭いな！」
頭を撫でられたかと思うと、また抱きしめられて
女友達のいなかった私は
憧れていた今の状況に自然と頬が緩んだ。
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まいちゅん(プロフ) - ぱぐたろうさんの世界観が好きです。 (2021年1月25日 0時) (
レス) id: 3613c412bc (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！うれしいです、励みになります。今日からまた更新しますので是非見てください(^▽^) (2021年1月21日 19時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - りささん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけるとすごくうれしいです！りささんもお体ご自愛下さい、更新頑張ります(^^) (2021年1月21日 19時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - Roseさん» ありがとうございます、励みになります！Roseさんもお体お気をつけてください!(^^)! (2021年1月21日 18時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - しおさん» ありがとうございます！本日更新しますので是非見てください(^^)無事に楽しめました！ (2021年1月21日 18時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年1月13日 20時
