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「そう言えば目黒くんさ
みるるんのDVD、2期から持ってたりする？」
「ああ、全クール持ってますけど。」
「見たい！」
「見たことあるんですか？」
2期からという言葉が引っかかって
DVDボックスを探しながら聞き返すと
Aさんはニコニコしながらソファーに体育座りをした。
「前に佐久間さんから借りて照くんと見たんだけど
すごく面白かったから見たいなって。」
「…岩本さんと2人きりで見たんですか？」
「へ、あ…はい。
でも付き合う前だから！」
俺が不機嫌になったのを
流石のAさんも察したのか焦っている。
確かに付き合う前かもしれないけど
岩本さんはAさんの事が好きだったわけで
「これからは駄目ですからね。」
「わかってるよ。」
DVDボックスを持って隣に座ると
そのままソファーに押し倒した。
昨日は阿部くんのせいでできなかったからと
ゆっくり顔を近づけるとAさんの手のひらが顔を覆った。
「見えない…。」
「こんなに見られてると恥ずかしい…っ。」
少し震えるAさんの声が途切れた後
ゆっくり手が下がっていった視界が戻ってきた。
部屋を見渡すとみるるんのポスターやフィギアたちが
一斉に俺らを見下ろしているように見えて
普段と変わらない光景なのに恥ずかしくなってきた。
「…みるるん見ようか。」
「そうですね。」
まさに生き地獄というものだ。
プレイヤーにDVDを入れて再生すると
オープニング曲が軽快に流れて、隣に視線を向けると
リズムに合わせて体を揺らすAさんがいた。
「…次引っ越すときは3LDKの所探さないと。」
「そんなに部屋いる？」
「Aさんと俺の趣味部屋2つと寝室、
毎回邪魔されてキスもそれ以上もできないとか嫌だ。」
赤すぎてもはやリンゴと化したAさんは
両手で顔を覆ってソファーの背もたれに体重をかけた。
その姿が愛おしくてまた思わず笑ってしまうと
Aさんは俺の足の甲を何度も踏んできた。
「痛いなぁ。」
「そんなこと急に言うから…。」
「結構前から考えてましたよ？」
もっと顔が赤くなって、今度はクッションを投げてきた。
そんなことされても可愛いだけで
右手をぎゅと掴むと控えめに力を入れたAさんに
ついついキスをしてしまった。
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ぱぐたろう(プロフ) - ぐりーんかれーさん» 読んでいただきありがとうございました！康二の好きな人…ご想像にお任せしますがそのもしかしてです…！ (2021年5月6日 20時) (
レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - nanaさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しかったです…笑 (2021年5月6日 20時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーんかれー(プロフ) - すごく面白かったです！！康二の好きな人って…誰なのでしょうか。すごく気になります(ｳﾙｳﾙ)!もしかして… (2021年4月15日 0時) (レス) id: 5c6f4c07d1 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 個人的に田崎さん面白くてすごく好きでした！笑 (2021年4月13日 3時) (レス) id: ee08cea7b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 怜於さん» ご指摘ありがとうございます！訂正いたしました！ (2021年4月11日 22時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年4月2日 19時
