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＿Hinata side＿
「Aさーん！」
今日もあの田崎とかいうやつは
Aの腕に抱き着いて帰り道に誘う。
目黒はその姿を何か言いたげな表情で見ていて
私の苛立ちは募っていった。
「あの女もだけど目黒もなんなの？
彼女の一つも守れないわけ？！」
その苛立ちはみゆきも同じだったようで
もう噴火寸前になっていた。
「ねえ目黒。」
「はい…。」
私に何を言われるかわかったようで
シュンと身を小さくしながらか細い声で返事をされた。
その態度がまたいらだって、
思わず目黒の足を踏んづけてしまった。
「いてっ。」
「痛いのは私の心だわ、
私Aに辛い思いさせたくて
あんたの背中叩いたわけじゃないんだけど。」
「…すいません。」
「あんな新人女からですらAの事守れないなら
彼氏の席から立ち退きなさいよ。
その座席狙ってる野郎なんてゴロゴロいるんだから。」
モテるからって調子乗んなよととどめを刺すと
目黒は小さく頷き帰って行った。
アイツは本当に反省してるのかと呆れていると
後ろから背中をつつかれた。
「…みゆき？」
「今日こそ田崎とAの帰り道に突入する、
友達が傷つけられてる姿なんてもう見たくない！」
みゆきの方がよっぽど彼氏じゃん。
収まらない苛立ちを抱えながら荷物を持つと
さっき出て行ったAと田崎を追いかけた。
相変わらず田崎はAの腕に抱き着いて歩いていて
話の内容は目黒の事ばかり聞こえてくる。
「Aさんやっぱり目黒先輩と別れましょ？
彼女ほっぽり出してる時点で〜、」
毎日こんなことを言われていたのかと
今にも怒りが噴火しそうで
隣を見るとみゆきはすでにブチギレていた。
「田崎さんさ、もういいよ。」
みゆきが後ろから声をかけようとした時
Aの低い声が響き渡った。
「もういいよ。」
「じゃあ…」
「蓮くんとは別れない。」
Aってこんなに強い子だっけ、
私とみゆきは動きが止まって、田崎は唖然としている。
立ち止まって絡まっている腕を離すと
Aは笑顔で田崎と向かい合った。
「田崎さんが蓮くんのこと嫌いなのはわかった
でもそんな人じゃないよ。」
「でも、あいつAさんの事守れてない！」
「「はい？！」」
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ぱぐたろう(プロフ) - ぐりーんかれーさん» 読んでいただきありがとうございました！康二の好きな人…ご想像にお任せしますがそのもしかしてです…！ (2021年5月6日 20時) (
レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - nanaさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しかったです…笑 (2021年5月6日 20時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーんかれー(プロフ) - すごく面白かったです！！康二の好きな人って…誰なのでしょうか。すごく気になります(ｳﾙｳﾙ)!もしかして… (2021年4月15日 0時) (レス) id: 5c6f4c07d1 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 個人的に田崎さん面白くてすごく好きでした！笑 (2021年4月13日 3時) (レス) id: ee08cea7b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 怜於さん» ご指摘ありがとうございます！訂正いたしました！ (2021年4月11日 22時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年4月2日 19時
