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「教育係任せるなら前もって言ってくださいよ、
おまけに田崎さんの意見も聞かないで…
初日から不運すぎますよ！」
「えーだってその方が予定組みやすいんだもん。」
あんたいくつだよと言いたくなる。
語尾にもんをつけていいのは20代までだろと呆れながら
廊下を歩く部長を追いかけて文句を言った。
「だって目黒と毎日帰ってるでしょ？
2人揃って教育係すれば
帰る時間だって揃えられるよ？」
「うっ…。」
「そんじゃよろしく〜。」
論破できたのがよほど嬉しかったのか
ニコニコ顔で会議室に入ってしまった部長。
諦めよう、田崎さんには申し訳ないけど
できるだけフォローしてあげればいいかと給湯室へ向かった。
「あ、おったー！
教育係やねんから置いてかんでや！
どうすればええかわからんし
なんか姫野さん？には睨まれるし！」
「そりゃ睨みたくもなるよ…。」
どうやら私を探していた康二が
いつものノリで後ろから抱き着いてきて
もう引き剝がす体力もなくそのまま会話を続けた。
「お願いがあ、」
「却下。」
「まだなんも言うてないやん！」
康二が改まってお願いしてくるなんて
絶対に無茶なことに決まってる。
ただでさえ教育係に急遽決まって困ってるのに
これ以上悩みの種を増やされたら頭が回らなくなる。
「しばらく家住まわせて？」
「…は？」
やっぱりろくなことじゃなかった。
康二の突拍子のないお願い事には慣れていたし
泊りに来たことは何度かある。
でも住むとなれば話は別なわけで
仮にも異性である私に何故そんなことを頼むのか
全くもって理解ができない。
「いやな、ここに就職決まって
どうせならAの家の近くがええなって
それで探してたんやけどここら辺満室ばっかやねん！」
「それで気づけば入社日になってたと？」
「あたり！
流石俺の親戚やな。」
呆れて言葉も出ない。
満室なら別のエリアで探せばいいのに
昔から一緒に行動することが多いからか
何かと私の真似をしてくるのだけれど
まさかここまでとは思ってもみなかった。
「お願い！家賃半分払うし！
掃除とか洗濯もする、家政婦やと思ってくれたらええから！」
「こんなうるさい家政婦いらない！」
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ぱぐたろう(プロフ) - ぐりーんかれーさん» 読んでいただきありがとうございました！康二の好きな人…ご想像にお任せしますがそのもしかしてです…！ (2021年5月6日 20時) (
レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - nanaさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しかったです…笑 (2021年5月6日 20時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーんかれー(プロフ) - すごく面白かったです！！康二の好きな人って…誰なのでしょうか。すごく気になります(ｳﾙｳﾙ)!もしかして… (2021年4月15日 0時) (レス) id: 5c6f4c07d1 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 個人的に田崎さん面白くてすごく好きでした！笑 (2021年4月13日 3時) (レス) id: ee08cea7b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 怜於さん» ご指摘ありがとうございます！訂正いたしました！ (2021年4月11日 22時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年4月2日 19時
