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「もっちーさんのこと、
大切にしてあげてくださいね。」
「えっ、」
「僕の大事なファン1号なんです、
ただひたすら僕を信じてついて来てくれた恩人なんです。
今すごく幸せなのは、初期から支えてくれた
Aさんのおかげでもあるんです。」
あだ名ではなく本名で呼ぶ阿部くんは
真剣な表情そのもので
アイドルとファンの関係なにの
それ以上の信頼関係が見えて、俺は深く頷いた。
「必ず、幸せにします。」
「…生意気なこと言ってすいません、
でも本当に支えてもらったから。」
そう言って笑う阿部くんの笑顔は眩しくて
本当に幸せそうだった。
改めて、Aさんの言葉の力は
いろんな人を救ってるんだなと感じることができた。
「これからもお二人で応援よろしくお願いします。」
「が、頑張ってください。」
月並みな応援しかできないけど
それでも阿部くんは笑顔で頷いてくれた。
推しからこんな風に思ってもらえるなんて
ファンとしてはこの上ない幸せだろう。
「Aさんおまたせ…大丈夫ですか？」
ラインを見て下まで降り辺りを見渡すと
ベンチに座って涙を流すAさんがいて
慌てて駆け寄ると、写真集に書かれたメッセージが目に入った。
「…うん！」
泣いているのに幸せそうな表情で
大きく頷くAさんに
俺も幸せな気持ちになって頭を撫でた。
「帰りましょうか、今日泊ってもいいですか？」
「聞かなくても毎日お互いの家に泊ってるじゃん。」
「一応聞いておいた方がいいかなって。」
写真集を大事に鞄にしまうと
手を繋いで駅までの道をゆっくり歩き始めた。
「一対一で話せてサインまでって
3500円が実質無料になったね。」
「オタクの厄介な感情出てますね。」
楽しそうに笑うAさんにつられて口角が上がっていき
繋いでいた手を前後に大きく振った。
俺なんかいなくたって、
阿部くんが…推しがいればAさんは幸せかもしれない。
でも俺は、それ以上に
もう勘弁してと言われるぐらいに幸せにしたい。
繋がれた手から伝わる体温が愛おしくて
少し力を込めるとAさんも同じように握ってくれた。
「そう言えば、あのマスコットキャラ
たぬきらしいですよ。」
「…え？」
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ぱぐたろう(プロフ) - ぐりーんかれーさん» 読んでいただきありがとうございました！康二の好きな人…ご想像にお任せしますがそのもしかしてです…！ (2021年5月6日 20時) (
レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - nanaさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しかったです…笑 (2021年5月6日 20時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーんかれー(プロフ) - すごく面白かったです！！康二の好きな人って…誰なのでしょうか。すごく気になります(ｳﾙｳﾙ)!もしかして… (2021年4月15日 0時) (レス) id: 5c6f4c07d1 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 個人的に田崎さん面白くてすごく好きでした！笑 (2021年4月13日 3時) (レス) id: ee08cea7b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 怜於さん» ご指摘ありがとうございます！訂正いたしました！ (2021年4月11日 22時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年4月2日 19時
