42 後日談�� 3/4 ページ43
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｢…っし、捕まえたっ！｣
｢うわあっ…！｣
走っても絶対に追いつかれると思って校舎の影に隠れたつもりだったのに何故かすぐに見つかってしまった。
｢…なんで逃げんだよ、ちゃんと話させてくれ｣
不安げな表情で声を落として私を見る西谷。
私の身勝手な行動のせいで不安にさせてしまったことに申し訳なさが募る。
｢ごめん、夕は何も悪くなくて…｣
｢じゃあなんで、…｣
｢……｣
｢……正直に話してくれ｣
目を合わせることができなくて視線を逸らしていると、縋るような声で諭された。
ここまできたら正直に白状するしかない。
｢……夕が、かっこよくて…｣
｢……………は？｣
拍子抜けしたようにポカンと呆ける西谷をそのままに私は自分の思いをぶつける。
｢…夕と一緒に時間を過ごすにつれてどんどん好きになって、まともに顔を見れなくなっちゃった。……大好きなのに逃げるなんて子どもみたいだよね｣
「……ちょっと、待て」
｢そばにいるだけでもドキドキして落ち着かなくて緊張しちゃうのに、夕はいつも落ち着いてて、大人で…、｣
｢いや、だから｣
｢私ばっかり緊張してるのが恥ずかしくて目を合わせられなくなっちゃって…｣
｢…っ、ああもうっ!!｣
私の話を遮るように急に引き寄せられて、ぐっと距離が近づいたと思ったら、
｢ほらっ！｣
そう言って西谷は私の手を取り自分の胸に手を押し付けた。
手のひらから大きく脈を打っているのがダイレクトに伝わってきた。
｢え…｣
｢俺がお前といるときドキドキしないわけないだろ！いつも落ち着いて見えんのは……、カッコつけてバレないようにしてただけだ｣
一瞬バツの悪そうな顔をしたけれど、西谷は再び私の目を見て続ける。
｢…緊張してんのは俺も同じだ。嫌われたくないし離れたくもない。だから良い格好ばっか見せるようにしてたのに、…んなこと言われたら落ち着いてられないだろ｣
真剣に話す西谷のその瞳は熱く揺れていて、いつもの余裕はどこにもない。
普段とは違う見たことのないその真剣な表情に胸がぎゅっと締め付けられた。
少し震えた西谷の手が私の頬にそっと添えられる。
｢A 、お前がすっげー好きなんだ。だから、俺から離れないでくれ｣
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紗久(プロフ) - 皆さま感想ありがとうございます(*^^*) (12月27日 0時) (
レス) id: 905197e408 (このIDを非表示/違反報告)
ハルジオン - ノヤさんの夢小説の中で1番面白かったです♪ (2021年7月19日 16時) (レス) id: 03dceca1e6 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆ - もうオフノヤは普通に天使だと思う。異論は認めません。 (2020年7月31日 5時) (レス) id: f773b15172 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈 - めっちゃ、ドキドキしました！ノヤさん好きだ〜 (2020年7月8日 15時) (レス) id: c8962603e4 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - ノヤっさんとあんな恋がしたいーー！ (2020年3月22日 1時) (レス) id: 9bef0a6234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗久 | 作成日時：2018年8月11日 0時
